小説(近親相姦)
10
春ちゃんが中学生になって、一緒に登下校ができなくなった。
いつも一緒に居れたのになんだか寂しくて、真新しい学ランに身を包んだ春ちゃんが知らない人みたいに思えて、ひとり置いてけぼりにされたみたいに感じていた小学6年生のある日。
次男の優ちゃんくらいのお兄ちゃんに声を掛けられた。
「優兄ちゃんの大学のお友達?」
大人のお兄さんに話しかけられるなんて家族の知り合いでしたなかったから、そう聞いていた。
そのお兄さんはにこりと笑って、僕の手を引いて近くの公園へと連れて行った。
僕は遊んでくれるのかな?とワクワクしながらついて行った。
「何して遊ぶの?僕ね、最近逆上がりできるようになったんだよ。あとね、あとね。」
パパも、上のお兄ちゃんたちもいつも忙しそうでなかなか甘えられないから、大人の男の人に構ってもらえるのがすっごく嬉しくて、公園への道すがら僕は色々なお話をしていた。
連れて行ってくれた公園には砂場くらいしかなくて、子供は誰もいなかった。
あまり手入れされていないようで、木々は生い茂り、晴れているのに園内には影で曇りの日みたいだった。
繋いだ手は公園に着いても離れず、そのまま女子トイレへと連れて行かれた。
「お兄ちゃん、ここ女子トイレだよ。男の人は隣だよ?」
そういうのに、お兄ちゃんは「君は女の子だから大丈夫でしょ?僕は付き添いだよ」と優しげな笑顔で答えてきた。
「僕、女の子じゃないよ。」
お兄さんは驚いた顔をした。
「本当?でも信じられないな。確かめても良い?」
そう言って、僕の返事も待たずに、僕のズボンに手を入れてきた。
「本当に男の子だったんだね。でも、こんなに可愛いんだから問題ないよね。」
ぶつぶつと言いながら、さらにお兄さんは僕のパンツごとズボンを脱がしたから、僕は靴下と靴を履いただけの格好になった。
女子トイレで下半身に何も纏っていないという状況に、僕は怖くて、この知らないお兄さんに初めて恐怖を覚えた。
「やっ!止めて!僕帰るっ!」
僕が叫ぶや否や、お兄さんが僕のおちんちんをギュッと握ってきた。
「やぁああああ!痛い〜っ!」
僕は痛みのあまり涙が出てきた。
あんなに優しそうだったお兄さんが、今では別人みたいにギラギラした目で僕を見ていた。
僕のおちんちんを握っている手はそのままだけど、力を弛めて今度はゆるゆると手を滑らされた。
いつも春ちゃんのお手伝いをしているけど、春ちゃんは僕のおちんちんを触らない。
春ちゃんに僕がしているような事をされていると分かるのに、怖くて仕方ない。
「…ひっく。ひっく。もう止めてぇ〜…」
本格的に泣き始めた僕を意にも留めず、お兄さんはおちんちんを触ってくる。
「あれ〜、ここ気持ち良くない?ちっとも反応しないね」
お兄さんは不思議そうに言いながら、自分のベルトに手を掛け、僕同様の下半身を露わにした格好になった。
「じゃ、今度は君が僕に奉仕するんだよ。」
嫌がる僕なんて見えていないのか、お兄さんのグロテスクなおちんちんを無理やり僕に持たせ、その上から自分の手を重ね僕の手を動かし始めた。
泣きすぎて息が苦しくて、涙がボロボロと頬を伝っていく。
ずっと嫌だと声を出しているのに、誰も助けに来てくれない。
こんな遊具もない公園誰も来ないんだ。
それに、汚いトイレなんて女の人は使いたがらないんだ。
僕の存在がちっぽけに感じて、初めて絶望というものを味わった。
『誰か…誰か…助けて。助けて…ママ!パパ!…春ちゃん!!』
心の中で何度も助けを呼んだその時、薄暗いトイレの中に射していた一筋の光すらも消えた。
「そこで何をしているっ!」
もうダメなんだと思った時、トイレの入り口に男の人が怒気を孕んだ声音で問いかけてきた。
それからは、あっけないと思うほど、お兄さんは大人しくなって、僕は助けられた。
たまたま公園を散歩していたお爺さんが助けてくれた御巡りさんを呼んでくれて、僕は迎えに来てくれたママと無事おうちに帰れた。
もう大丈夫。
そう思ったのに、そうじゃなかった。
品性方向で通っていた有名大学の青年が少年に破廉恥な行為をしていたという事件は、閑静な住宅街では一大事だった。
周りは、僕を同情の目で見るか、腫物のように扱った。
お兄さんが御巡りさんに、同意の上での行為と言っていた事もあり、一部の人には僕は淫乱だと言われた。
そして、そんな子供に育てた親が悪いとママ達まで批判された。
あの時は本当に辛くて、一時、外に出るのが怖くて、ママやパパ、そしてお兄ちゃんたちの優しさがなければ僕は不登校になっていたと思う。
僕には家族がいるから、大丈夫。
他の人は怖いけど、ママたちは僕を本当に大切にしてくれてるもの。
そう思って、ママたちに見捨てられないように、もっと好きになってもらえるように必死に考えて毎日を過ごした。
そんなときに、春ちゃんに『好き』と言ってもらえて、僕はすごく嬉しかった。
春ちゃんの望むことならなんでもしようと思った。
だから、すっごく痛かったけど、春ちゃんを失うくらないなら、受け入れる方を選んだ。
*****
「んっ、んっぷ・・・」
いつものように春ちゃんの性器を口に含んで頭を前後する。
でも、今日はいつもと違う。
春ちゃんの僕を見つめる瞳は切なそうで、でも熱を孕んでる。
僕に欲情しているとまでは思わなかったけど、淫靡な雰囲気が部屋を満たしていたのは感じ取れた。
僕の口の中でどんどん大きくなるおちんちんをむしゃぶりつくように舐めて吸って。
あと少しかな?ってところで春ちゃんに止められた。
口内を満たしていた物を奪われたようで、なんだか残念に感じていたら、春ちゃんに肩を掴まれた。
そのまま僕に覆い被さるように、春ちゃんが倒れてくるから、一緒にベッドに倒れてしまった。
「春ちゃん?」
どうしたのか気になって春ちゃんの顔を伺った。
そこには、僕を襲ったお兄さんと同じ、ギラギラした瞳があった。
今までこの行為に何も感じていなかったのに、初めて背徳的な事なんだと気付いた。
でも、もう僕は春ちゃんを拒めない。
春ちゃんが怖い。
少しでもそう思ってしまった事を気付かれたくなくて、春ちゃんの首に腕を回し、ギュッと抱き付いた。
「春ちゃん…好き!大好き!」
疑われたくなくて、見捨てられたくなくて、愛の言葉の筈なのに、懇願するように春ちゃんに訴えた。
「あぁ、俺も日向が好きだよ」
普段からあまり口数の多くない春ちゃん。
その春ちゃんが僕を好きと言ってくれる。
その言葉が聞けて、無意識に瞳いっぱいに水の膜ができていた。
そっと触れた唇に、ゆっくりと瞼を閉じると、睫毛を濡らした雫は髪の生え際へと流れていった。
はっきり言って、初めてのセックスは凄く痛かった。
春ちゃんの長い指が3本僕の胎内に挿って感じるようになっていたけど、そこには僕の先走り程度のぬめりしかなく、そんな中に、春ちゃんの大きな性器を受け入れたのだ。
どんなに痛くても止めてほしくなくて、歯を食いしばって耐えた。
春ちゃんの方も激しい締め付けに辛そうにしていたけど、最後はちゃんと僕の中で射精してくれた。
大量に吐き出された胎内の精液は春ちゃんの性器が抜けると同時に僕の後孔からコポリと漏れ、シーツに垂れた。
そこには赤が混じっており、それを確認すると同時に僕は意識を失った。
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