冒険の書
真っ白なアイツの名前
「あ、僕の名前はヨルだよ〜」
夜、ね…真っ白なのに名前は黒いんだな。
そう思うと少し笑った。
「ちょっと、笑わないでよー」
「もう」と頬を膨らませる神…いや、ヨル。
「悪い悪い、あ…俺の名前は知ってるよな?」
神様なんだから知ってるよな?
「うん、望月朔夜君だよね?」
にこっと笑うヨル。
「あ、朔夜で良い…俺もヨルって呼ぶし」
それにくんとかさんとか…鳥肌立つ。
「あはは♪じゃあ昨夜、ね!よし…本当はもっと話してたいけどっもう送るね」
ちょっと寂しそうに笑うヨルに首を傾げる。
「向こうに行っても話せるんだし、よくね?」
「だって、僕からは話掛けない方が良いでしょ?」
そう言ってショボン、としてしまうヨル。
「別に誰かと話してない時なら良いんじゃね?」
俺がそう言うとパァッと顔を輝かせる夜。
「うん!!じゃあ今度こそ送るね!」
[その前*]
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