冒険の書
何にも変わる事は無く回り続けている。
どうも、俺の名前は望月 朔夜 モチヅキ サクヤ 。
その辺にいる唯の高校生だ。
将来の事を考えてる訳でも無く、流れに身を任せて生きる平凡な学生だ。
どっかの誰かみたいに超ハイスペックな友人や幼馴染がいるわけでもない。
「きゃー」
近くの路地裏でか弱い女の子の悲鳴が聞こえたって素通りする。
酷い?
じゃああんたはどこの誰かも知らない奴のために危険を冒してまで何かをするのか?
まぁ中にはそんな奴もいるだろうな
でも大抵の奴は見て見ぬふり…
よくて警察に通報位じゃねぇの?
「誰d」「兄貴!てめぇよくm」
路地裏から怒声が聞こえてくるも、すぐに辺りは静けさを取り戻した。
「あ、ありがとうございます!」「いえ、この辺は物騒ですから…気を付けてくださいね」
先ほど悲鳴を上げたであろう女と
顔を見なくても整ってる顏だろうと想像できるような声が聞こえてきた。
ふむ、女の子は助かったか…
「ま、俺には関係ないけどね…」
小さく呟いてからその場を離れた。
否、離れようとした。
突然目の前が真っ白になり、俺の意識はなくなった。
…何が起こったんだ。
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