冒険の書
馬鹿かと思った狼はイケメンだった…
認めたくない…
「何をさっきから固まっておるのだ?速く王都に行くであるよ」
「あ、あぁ…」
遡ること数十分前…
調べた所この近くに王都があるらしいので其処に行こうと思う。
「あー…その恰好は目立つな」
流石に王都に行くのにでっかい狼連れてくのはなぁ…
せめて小さい子犬姿にならねぇかな?
『ふむ、それなら人型になろう』
へぇ、人型か…良いなそれ。
「ならそれで頼む」
『うむ、【人化】!』
人化と唱えたフェンリルの体が一瞬光ったかと思うと、其処にいたのは俺より少し背の低い男だった。
髪は銀で目は、なんていうんだ?翡翠色…だな。
そして冒頭に戻るというわけだ。
はぁ、イケメン…ね。
「イケメンと関わると碌な事が無いんだよな…」
はぁ…とポツリと呟いた。
「…?」
[その前*]
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