[通常モード] [URL送信]
かわいいメイドさん(銀八×銀時)


拍手の『坂田家の誕生日』の続き〜



―――――――――――







「ぱっちゃ……」


パー子ちゃんにメイド服を着せられて向かい合う形でぱっちゃんの膝に座った俺は今 後ろが気になって仕方ない。
だって、後ろには金ちゃんとパー子ちゃんが普通にケーキ食べてるんだよ。
その目の前で上機嫌なぱっちゃんは俺にケーキを食べさせていた。

苺を摘んであーんと俺の口に持ってきたのをそろそろと口を開けてぱくり。
ケーキはおいしい。
ぱっちゃんお手製のケーキはこの日しか食べれない特別なものだし。
今回も俺のリクエストでフルーツたっぷりのショートケーキにしてもらったし。

生クリームを指に絡めてぱっちゃんはそれを俺の口許に。
ぱっちゃんの指に震える舌を伸ばす。
舌先に広がる甘い甘い生クリームの味。
ぱっちゃんの指を舐めてると変な気分になってくる。
身体がゾクゾクして熱が上がったみたいな。

気が付けば一生懸命ぱっちゃんの指を舐めていて、恥ずかしくなってぱっちゃんに触れるだけのキスをした。


「銀兄ぃ 顔真っ赤だよ」
「ッ」


パー子ちゃんに指摘されて慌てて自分の頬を触ると熱かった。
耳まで熱い。
もうやだ。
せめて後ろに金ちゃんやパー子ちゃんがいないなら。
でもケーキを食べてるふたりにどっか行けなんて言えないし。

ちらりとぱっちゃんを見ると涼しい顔をしていて俺の唇を親指でなぞる。


「恥ずかしいの?」


頷く。


「見られて恥ずかしいの?それともこんな格好させられて恥ずかしいの?」


……どっちも。


小さく呟いた。
ニヤリッと笑ったぱっちゃんはゆっくり椅子を引いて俺を床に下ろした。
椅子に座ってるぱっちゃんの足の間。

不思議そうに見上げる俺にぱっちゃんはそこなら恥ずかしくないだろう?と言って、


「銀時は今メイドさんだからご奉仕しなくちゃな」


とズボンのチャックを下ろしてパンツから自身を取り出した。
床に座った俺の目の前にぱっちゃんのがある。
まだ勃ってないのにおっきぃ。


「欲しい?」


言われて戸惑いを含んだ瞳でぱっちゃんを見上げる。
俺はテーブルの下で、床に座って、ここなら金ちゃんやパー子ちゃんに見られることはないけど。

「ぱっちゃん…」

ぱっちゃんはケーキを指で掬ってそれを自身に絡めた。
生クリームとスポンジでデコレーションされたそれを見て恥ずかしくなる。

金ちゃんが「銀八兄貴 変態っぽいよ」と笑った。

眼鏡を外そうとしたらぱっちゃんに眼鏡はかけたままでと言われた。
いつもフェラするときは眼鏡外すのに。
眼鏡をかけたままだとぱっちゃんのがよく見えて、見てるだけで顔が赤くなる。
眼鏡を外せばぼやけてしか見えないからこんなふうにドキドキしたりしないのに。

躊躇いがちにそっとぱっちゃんの膝に手を乗せて、勃ち上がり始めたぱっちゃんのソレに舌を出して顔を近付けた。

側面についた生クリームをはむように唇をつけてそれから舌で全体を舐める。
今のぱっちゃんは本当に機嫌がいい。
俺にフェラをさせるときは機嫌がいいときだから。

ぱっちゃんは機嫌がいいと俺に動くことを要求する。
騎乗位だったり、対面座位だったり。
俺が動くのをじっと見て言葉で攻めて俺をぐちゃぐちゃにする。
すごく、恥ずかしい。
でもぱっちゃんは嬉しそうで。

生クリームを舐め終わるとぱっちゃんはまた自身に生クリームを絡めた。
舐めても舐めても終わらない。
顎がだんだん疲れてきて口を開けてるのが辛い。


「んっ……はむ、…んっ!」


ぱっちゃんの足が膝立ちした俺のスカートの中に進入してきた。


「ガーターベルト?下着も女の子なんだ」


足の指が太股のガーターベルトをなぞり下着に触れた。
濡れてる。そう言って下着越しにアソコをぐりぐりしてくるから俺はぱっちゃんの足にしがみついた。


「あっ、ぱっちゃ…っ」
「誰に腰つきだしてるの?俺の足から逃げようとしてるみたいだけど自分から腰振ってるように見えるよ」
「ちがっぅ…あんっ…」


ぱっちゃんの足から逃げようと腰を後ろに引くけど腕をぱっちゃを掴まれて逃げれない。
だからぱっちゃんが足を動かす度に腰が左右に揺れて。
不意にぱっちゃんの足の動きが止まった。
熱い吐息を漏らしながらぶるりと震える身体を持て余してぱっちゃんを涙目で見上げると優しく顎を擽られた。


「ぱっちゃん……?」


ぱっちゃんが小さく舌を出してぺろりと唇を舐める。
ぱっちゃんの癖だ。


「銀時、俺の舐めながら自分で腰振って俺のアソコにおちんちん擦りつけながらイッてみてよ」
「へ?」


ぱっちゃんの手の平が俺の頬を柔らかく包んで、身体を曲げてぱっちゃんが俺に顔を近付ける。


「お兄ちゃんのお願いきいてくれる?」

眼鏡の奥でぱっちゃんの紅い瞳が三日月みたいに細められた。
そんなふうに言われたら。


「……うん」


頷くしかなくて、ぱっちゃんは唇に弧を描いた。







2010.03.15



第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!