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やだやだ!
┗藤后様(Novel)
丑寅で鉄格子







「ひじかたっ!ひじかたっ!なんでぎんをとじこめるのっ!」


だしてぇだしてぇ!と喚く銀時は今土方によって小さなケージに入れられている。

「……うるせえな。大人しく入ってろ。」

土方はこちらを見ず、冷たく言い放ちます。
いつもは銀時にそんな態度をとらないのに。

「………みぅ。」

鉄格子を小さな手で掴み、銀時は震え、泣き出します。

(ひじかた、ぎんをすてるの?)

悲しくなった銀時はみーみーと泣きやみません。











「………あ゛ーー!!泣くなっ!!獣医に連れてくだけだっ!!」
「みっ?」

土方は頭を掻きむしりながらやっと銀時の方を見た。
実は可哀想で銀時を見れなかったのです。

「予防接種、忙しくて連れてってやれなかったからよ。今なら間に合うだろ。」
「よぼ?」

何だかよくわからないがとりあえず自分は捨てられる訳じゃないとわかり安心したのも束の間。

「ホワイトジャック先生の所行くんだよ。前にも行っただろ?」

以前行ったホワイトジャック先生。
銀時に注射が痛かった記憶がよみがえる。


「ヤダーーー!!だしてぇだしてぇ!!」
泣きながら鉄格子を握り締めガタガタ揺らす銀時。
土方はそんな銀時を見ないようにし、ケージを運び出す。


「み゛ぅーーー!!み゛ぅーーー!!」






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