ちょうだい
「ん…、んっ、にゃ…、ァ」
いっぱい慣らさなきゃ痛いってトシに言われて慣らすっていうのをしてもらってるけど、これ…恥ずかしい…。
四つん這いになって、猫が伸びをするみたいにお尻だけ高く上げて、俺のお尻をトシが舐めてる。
ギュッて瞳をつむって見ないようにするけど狭い押し入れの中にぴちゃぴちゃと音が響いて、俺は手で耳を塞いでその音を聞かないようにした。
お尻の肉を左右に開かれて奥に奥にトシの舌が入ってくると身体が勝手に前に逃げて、コツンと壁に頭をぶつけた。
「にっ、にっ、ふぁ、ぁっ」
これ以上前に逃げることが出来ずトシの温かくて柔らかい舌がぐねぐね俺のナカで暴れてる。
ふぇ…、なんかこわい。
気持ちいい。
でも…、
「ぎん、」
ぽろぽろ泣いている俺に気付いたトシが俺に被さり耳元でそっと名前を呼ぶ。
指の隙間から聞こえるトシの声。
「やっぱり止めるか?」
違うの、泣いてるのは嫌だからじゃなくてね。
ふるふると頭を振って震える唇で必死に言葉を紡いだ。
「こわい、の。気持ちよくて…、からだがなんかヘンなの…。奥が、ジンジンして…、うずうずするの…。」
俺を抱き起こして向かい合うようトシのお膝に座らされた。
ぺたんとなった耳、止まらない涙。
トシを見上げたら困ったように微笑んでいた。
「お前…、じつは金時より淫乱かもな」
「にゃ?」
いんらん?
金ちゃんはインランなの?
トシはインランな方が好きなの?
だったら俺、頑張ってインランになるよ。
「怖いんなら俺に抱き着いとけ、な?」
「うん」
トシの首に腕を伸ばしぎゅって抱き着いた。
俺の背中を撫でていたトシの手が下におりて、ぐちゃぐちゃなソコに触れる。
「んっ」
つぷぅとトシの長い指が一本、ナカに挿入ってきて、
「ぁ、ぁ、ゆび、とし…、ゆび」
「痛くないか?」
「んっ、んっ」
コクコクと頷く。
トシが喋ると息が耳にかかってくすぐったい。
俺のナカでトシの指がぐるんと回ると背中からゾワゾワしたのが頭のてっぺんまで上ってきて身体がビクビクって跳ねてしっぽの毛が逆立った。
「にゃあぁァッ、そこ、や、ぃや、」
「ここか?」
「やだぁ、そこ、ヘン、やぁ、」
ソコをぐりぐりされるとゾワゾワが止まらなくて、やだ、こわいの、とし、としぃ。
「そこ、や、おく、おくさわって」
もうそこを触って欲しくなくてそう言うとトシが苦笑した。
俺なんか変なこと言ったかな?
「奥がいいのか?」
「…うん」
ぬるぅとトシの指が一回抜けて、トシの指が太くなってまた挿入ってきた。
「ふやぁ、なんか、おっきく、」
「指二本だからな、平気か?」
「うん、へーき」
「じゃあ、三本目いくぞ」
「や、まって」
ピリッてした痛みがきて、三本になったトシの指がいっきに奥まで。
「にぅ、ぅん…っ」
最初は痛かったけどトシがゆっくりナカで指を動かすともう痛くなくて、はぅ、やだ、またうずうずしてきた。
さっきダメって言った場所を何回もぐりぐりされて、ナカで指をばらばらに動かされると、また奥がうずうずするの。
トシの長い指でも届かない、もっと奥が。
「は、やぅ、とし、ね、とし」
「どうした?」
「おく、もっとおく、さわってっ、にゃァっ」
ズルッとトシの指が抜かれ、もっと大きいのが俺のお尻に当たった。
あ…、おっきい。
こんなおっきいのが、はいるの?
戸惑いながらトシを見ると大丈夫とほっぺにキスされた。
トシが大丈夫って言うなら、大丈夫。
俺も金ちゃんと同じ幸せ欲しいから。
「としぃ、ちょうだい?」
少し首を傾げてそう言うと、トシはまた苦笑した。
2009.05.07
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