[通常モード] [URL送信]

「「「はぁああああああああああ!?」」」

「うわっ」

びっくりした。

まさかのクラス全員からの返答。

「掘られるってなんだ!?」
「本当にホモしかいないのかこの学校!?」
「そうだとして俺たちはどうすりゃいい!?」

そして質問攻め。

「ちょ、ちょい待って!そんな一気に聞かれても俺聖徳太子じゃないからわかんない!」

俺は、はーっと息をつく。

「ええっと。うーんどうしよ。何から説明しようか。…じゃあ質問ある人挙手!」

「はい!」

「よし!そこの元気な君!」

「この学校ってホモばっかなのか?」

「簡潔に、いえす」

「マジか」「やべぇ」「どうしよう」など、教室がざわつく。

とりあえず俺は教壇まで移動し、黒板に注目させる。

「いいか。全員がホモだとは言わない。でも8割、いや9割型はそうだ。皆も知ってると思うけど、この学校は幼稚舎からの持ち上がり。しかもこの閉鎖的な学校。つまり思春期にでもなると…」

チョークを持ち、黒板に


女の子がいない

性欲が…(抜くだけじゃ足りない!)

ああ!男とヤればいいじゃない!


「…こういった思考になっていく」

「…いやいやいや!なんねえよ普通!」

「というか高校生で童貞って割と普通じゃ…」

「バカヤロー!!!」

「あいてっ!」

俺は右斜め前方にいる生徒の額にチョークを投げつける。
そして黒板をバンッと叩いた。

「それは君たちが女の子に恵まれていたからこそ言えるセリフだ!」

「めぐ…?(痛い)」

「でも俺彼女いたことねーよ?」

「俺もー」

「その程度の問題じゃないんだここは」

「は?」

困惑する教室。
皆その程度を自覚してないのだ。

「君たちの周りにはいたでしょ?女の子」

「そりゃいたけど…」

「ここの連中には、それすらない」

はっと気づいたような顔つきになる。

「わかったか?」

「な、なるほど…」

[*前へ][次へ#]

9/11ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!