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side永瀬



「はぁあ……」

でっかいため息をつく田中。

生徒会挨拶からおかしい。

(いや。最初から変わったやつだとは思ってたけど)

でもほっとけないんだよな。

なんていうの?手のかかる弟を持った兄…的な?

とにかく構いたくなる。

「…何かあったなら言ってみろ。助言とかはできないと思うけど、ちょっとはスッキリするぜ?」

「……永瀬ぇ。ありがどー」

田中は顔を上げ、ふにゃっと笑う。

う。なんか可愛い。





…って何アホなこと考えてんだ俺はぁああ!!!

この学校に毒され過ぎだっての!

落ち着け俺!!

「永瀬?」

「おう!?な、なんだ!?言ってみろ!」

「う、うん」

そして田中は机にコツ…と顎を乗せ、おもむろに口を開く。

「…俺はぁ、腐男子なんですよぉ」

「……ん?」

ふ、だんし?

なに、男じゃない的な!?

でもトイレ行ったときは…あったぞ。

「ホモが好きなんですよぉ」

「はい!?」

ホモが好き!?あ、腐女子ってやつの男verってこと!?だから腐男子!?

「でも俺はホモじゃなくて」

ホモが好きなのにホモじゃないってどゆこと!?

「お、おい、ちょっと落ち着け」

「ただ傍観したくてここに来たのに」

傍観!?ホモを傍観ってか!?

というかこの学校やっぱりホモばっかだったのか!!

「田中まっ」

そろそろマジヤバい発言をしそうな感じがして、止めようとしたが時遅く

「ケツ掘られちゃったらどうしよぉおおお!!!」

「「「はぁああああああああああああああああああああ!?」」」





実はクラスの全員が聞いてた件。

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