シリーズ ・ 「かわいいなあ。」 いきなり腰を掴まれ体勢を入れ替えられる。 「なっ!」 「かわいいぜ、美樹ぃ。」 低い低い声。頭に響く。 「飼い主なら俺が喜んでなってやる。だから俺のもんになれよ。」 耳元で優しく囁かれる。 「なに・・いってんだ、お前!」 抜け出そうと暴れるもビクともしない。 「お前どういうことだ!唯の平凡じゃなかったのかよ!」 「んー?」 「聞け!」 正宗は美樹の首筋に顔を埋めてその匂いを嗅いでいた。 「あぁ・・・いい匂いだ。なあ、美樹。俺のもんになれよ。餌も欲しいだけくれてやる。フカフカの寝どこだって用意してやるぞ?お好みなら俺自らご奉仕してやるぜ?この体でたっぷり・・・」 「ぎやああああああああああああ!!なっ何いってんだ、お前!この変態野郎が!」 真っ赤になった美樹はニタニタと厭らしく笑っている正宗の顔を手で遠ざける。 「なんだ・・・?もしかしてヤッたことないのか?主人に操を立てるってやつか。かわいいなあ・・・。それじゃあ俺がタップリ教えてやるぜ・・・?」 「何なんだよお前え!!」 涙目なんかなってない! 「なあ・・・美樹・・・。」 「近寄るなへんたあああああああああああああああい!!」 最終奥義。 男の大事な所を蹴りあげた後、真咲とめぐむくんのところに走る。 「変態がいるうう!!」 「「はあ?」」 なぜだか幸せそうな2人を見てもあまり心が痛まない。 「みきいいいいいいいいい!!!」 「ぎゃあああああああ!!」 決して変態のおかげとかじゃない。 断じて。 end [*前へ][次へ#] [戻る] |