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お義父さんの云うことには
6※

それから雅之は透を下ろすと、バックの体位にした。

しかし一向に動こうとしないので、透が背後を見上げる。

「雅之さ…?」

「さあ、階段に手をついて」

透は言われた通りに、膝をついたまま目の前の階段に両手をついた。

「のぼりなさい」

信じられない思いで振り向くと、真剣な表情で雅之は言う。

「このままだと見つかってしまうよ?君が私をくわえてあんあんよがっているところを見られたいのかい?」

透は真っ赤になって顔を伏せた。

「あ、あの、じゃあ一回抜いて…」

「だめだ」

雅之は一蹴する。

「これはお仕置きなんだよ、透くん。従いなさい」

そして、雅之は耳元に優しく囁いた。

「一段のぼるごとに一突きしてあげよう。上についたらご褒美もある。…さあ、透くん」

もう、透にはあらがうことができなかった。

酷い命令なのに、全身が震える。

透はゆっくりと、一段上の階段に手をかけた。

「あ、」

ヌポ…

一段のぼると、必然的に前に進むことになる。

透がのぼる間、雅之は全く動かないので、ゆっくりと肉棒が抜けていった。

這いつくばるように一段上ると、ギリギリまで抜けたモノを、雅之が容赦なく突き刺していく。

「はぁん!」

透が強い快感に動けずにいると、雅之の容赦ない言葉が降りかかった。

「透くん。そんなスピードでは日が暮れてしまうよ」

透は涙目になりながら、それでも一段一段を上って行く。

「あ…あぅ…」

早くしなければという思いと、急げば急ぐほど強くなる刺激に、透はどうにかなってしまいそうだった。

「…ただ階段を上っているだけなのに、ここからどんどん溢れてきているよ」

雅之が透のモノを握る。

「…!あ、だめ、今はだめ!」

透は階段に額をつき、雅之の手を離そうとした。

しかし抗う力が残っておらず、手を添えるだけになってしまう。

「おや、手を重ねてくるなんて大胆だね」

「ちがっ…」

グチュッグチュッ

透のモノが、卑猥な音をたてて扱かれていく。

「ほら、こんなにビチャビチャにして。これはなんだい?」

そう言って、雅之は見せつけるように人差し指をモノから離す。

絡みついた透の蜜が、いやらしく糸を引いていた。

股間を覗き込む体勢になっていた透は、真っ赤になって目をそらす。

「んあ、ふ…」

そして、逃げるように階段を上った。

それを見て、雅之がくすくすと笑う。

やっと2階までたどり着き、息をついた。

すると、雅之が透をひっくり返す。

「んあぁっ」

正常位となり、透は2階の廊下に横たわっていた。

「雅之さ、ここ、まだ廊下…ッ」

「ご褒美だよ」

ズン!

「ふああぁあ!」

「しーっ。声が大きいよ」

すぐそこに部屋があるのに、何故こんなところで。

透は涙目で訴えたが、雅之は楽しそうに笑って透の頬を撫でるだけだった。

雅之は透の足を開脚させる。

露わにされた陰部が視界に入り、透は恥ずかしさに頬を染めた。

「や、いやです、こんな…」

「この方が、よく見えるだろう?」

ヌチャ…

焦れったいくらいにゆっくり引き抜かれる。

「は、あ、ぁ…」

排出されるヌメヌメとテカった肉棒に、透は期待して声を出してしまう。

「透くん、足を自分で持ちなさい」

雅之に両手をとられ、言われるがままに自らふくらはぎを固定した。

「いやらしい光景だね」

そう言って雅之は唇を舐め、両手で腰を固定する。

「いいかい、手を離したらだめだよ」

ズン!

「……ッ!」

いきなり突かれ、透は唇を噛み締める。


その時、一階の戸が開く音がした。


「!」

奈津子が鼻歌を歌いながら廊下を歩く。

再び戸が開く音がした。

どうやらトイレに入ったようだ。

固まった透を見て、雅之はニヤリと笑った。

グチュッ!

「んッ!」

信じられない思いで見上げると、雅之は透の太ももを撫でながら告げる。

「きっと用事はトイレだけだ。透くんが静かにしていれば、何も起こらないよ」

それが一番心配なのだ。

そう抗議する暇もなく、雅之は抽挿を開始した。

グチュッグチュッグチュッ

「!…ッ!ふッ!」

容赦なく突き立てられる肉棒に、透は両手で口を押さえる。

ズン!ズン!グリュッ

奥を掻き回され、ギュッと目を瞑って快感に耐える。

不思議なもので、声を我慢するほど増していく興奮を、透は涙を流して振り切ろうとした。

「台風の日みたいだね」

ぽつんとこぼされた呟きで、脳裏にあの日が蘇る。

あの時の緊張感がぶりかえって、雅之のモノを締め付けてしまった。

「…は、透くん、興奮したのかい?」

「ちがっ!」

否定しようとすると、流水音が聞こえてくる。

ズパン!

「んはぁっ」

ズッズッズッ

「あ、だめ、もう出てきま…」

「そうだよ、だから黙って」

自分は止めずに、雅之は透に難題を押しつけてくる。

戸が開く音がして、ペタペタと廊下を歩く足音が響いた。

グリュッグリュッ

音がなるべく出ないよう、深く突き刺されたまま腰を激しく上下左右に動かされる。

「―――!」

グチッグチッグッグッ

リビングの戸が開いた。

グリュッ!ヌチヌチッ

パタン、と閉まる音がする。

いつの間にか止めていた呼吸を、一斉に吐き出した。

「はぁ、ふぁ、は…!」

すると、雅之の手が透の口を塞ぐ。

「まだすぐそこにいるよ」

ズン!ズン!ズン!

「んんん!ん、ん、ッ」

言葉とは裏腹に強くなるピストンに、透は声を必死でこらえた。

グリュッグリュグリュッ

「ん、んん!んんん――!」

イきそうになり、ビクビクと痙攣する。

すると、雅之が突然肉棒を引き抜いた。

「ふあ、ああ」

寂しげな声が出る。

疑問の目を向けると、雅之は透の手を引っ張った。

「ご褒美はおしまい」

「あ、ひどぃ…」

体を起こされ、泣きそうな声を出す。

雅之は笑いながら透に軽くキスをした。

「酷くしてと言ったのは君じゃないか」

そう言って、雅之は透をお姫様だっこする。

「あ、…重いですから」

透が顔を真っ赤にして訴えたが、雅之は構わず透の部屋へ連れて行った。

「私がこうしたいんだ」

その言葉に、胸がきゅうんと高鳴る。

雅之は優しい。

でも、誰にでも優しいのだ。

透はくしゃりと顔を歪める。

それが今は、とてつもなく嫌だった。


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あきゅろす。
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