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□■katsuragi×Ayanami List
敬愛

愛しております、アヤナミ様・・・・・・、私の身体と心はあなたのためにだけ。


らしくなく参謀長室で椅子に座りながら仮眠を取るアヤナミを見てしまった。無防備に晒されるアヤナミの身体は、カツラギを信頼しているからこそなのか。それとも、カツラギがどう出るか試しているからなのか。
帽子を目深に被り、腕を膝の上に組んで寝息を立てている。
男性の身体にしてみればかなり華奢なアヤナミの身体が目の前にある。



ああ、アヤナミ様・・・今だけはごゆっくりとお休み下さい・・・。
お休みの間、私がお守りいたしましょう。
何人たりともあなたに指一本触れさせは致しません。



果たして、こんなにも無防備に仮眠をとる姿を私にお見せになるとは・・・それがたとえヒュウガの前でもありはしない。
それでも、
アヤナミから試されようが、信頼されようが、



たいした問題では無いですね、私はアヤナミ様のコマの一つに過ぎないのですから。不要と見なされるのであれば切り捨てて頂ける。必要と見なされるのであればお傍でお使えすることができる。



そっとアヤナミの机の上に玉露を置き、少し離れたソファーに腰かける。美しいアヤナミの寝姿に現を抜かすという失態を犯さぬように。仮眠を取らねばならぬほど疲れているアヤナミを起こさぬように。


そっと。
静かに。





アヤナミを愛し敬うヒュウガを動と表現するならば、カツラギは静。
アヤナミの背を任されると自負しているからこそ、全てをアヤナミに捧げると誓ったからこそ。
静かに。
静かに。
アヤナミを見守る。
いつ、いかなるときも。
何が起ころうとも。






「・・・・・・・・・・・」


「お目覚めですか、アヤナミ様」


「ああ、カツラギか・・・、私としたことが寝てしまっていたようだ」


「次の会議まで時間があります。もう少しお休みになられますか?」


「そうしよう。申し訳ないがそこに居てくれるか?」


「はい、私はここにおります」


アヤナミ様・・・・・・・・!


私が愛し敬うお方はアヤナミ様お一人です。





END


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