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オルカおじさんの目
魔眼です。
オルカおじさんは、シャチ亜人の集落の子でした。
シャチの先祖は、色のある世界に憧れました。
音しかない世界にうんざりとしたのです
そこで彼等は、視力を飛躍的に上げる方法を考え、見つけました。
魂は、死の危機に瀕すると魔力を発する。
そしてその魔力は、生き残る為必要な器官に作用する。
つまり、誰かを並外れた視力がなければ生き残る事のできない状況に追いやり、湧き出した魔力を皆で分ければ、皆が世界を見るに充分な視力を得る事ができるのです。
そして代々、誰かが死ぬ思いをして魔力を得て、それに感謝をしつつ、皆が視力を手に入れるという儀式が伝えられました。
オルカに、白羽の矢が立ちました。
目隠しをして、他の者に追われる日々をオルカは過ごしました。
しかし、一向に魔力は湧き出て来ない。
視力は弱いままでした。
族長はオルカに失望し、一族を追い出してしまいます。
一族の村の外は、危険が山のようにありました
死にかけても医師がいる村などとは訳が違いました。
音波を使えばかわせる、一般人の攻撃とは訳が違いました。
気を抜けばすぐに命を奪われる場所で暮らしていると、いつの間にか、目隠しをしていても世界が見えるようになっていました。
とっくの昔に、魔力は生まれ、作用をしていました。
一族の村に戻って事を説明すると、族長はオルカの目を奪おうとしました。
元々、自分が魔眼を独占する気だったのです。
勿論、おいさばらえた族長など、生き抜いてきたオルカにとっては敵ではありませんでしたが。
オルカは再び一族を出ていきました。
自分の道筋を大きく変えた魔力、魔法を嫌い、魔眼の能力も、できる限り封じました。
戦闘は全て、生まれ持ったシャチの力と経験の生んだ体術を使いました。
目隠しを取ることは、決してしませんでした





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あきゅろす。
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