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みんなの裏設定!
ブラインの過去・復讐の発端
ブライン君は、まだおくるみに入れられていた頃に、両親によって奴隷商に金価二枚で売られ、奴隷として生きていきます
彼は、とても素直な子供でした
主人が彼を、実験用のモルモットとして扱い、毎日毒を飲まされても
主人が彼をストレス解消のサンドバックとして扱い、毎日ナイフで斬りつけても
彼は主人を信じ、主人を好きになり、絶対に主人は自分を捨てたりしないと、そう思って疑いませんでした
しかし、それが本当になったことはありませんでした
何の運命か、彼を買うのは人間ばかりでした

彼は売られ、買われ、信じ、バカを見ました
何度も何度も、数えるのを諦めるほどに
そして彼は、とうとう信じる事も諦めてしまいました

そんなある日
彼は、貴族の男に買われ、その屋敷に連れて行かれました。
そこで、彼は驚きます
同じ屋敷に、最初の奴隷商で隣に立っていた、奴隷の少女がいたからです
彼女の名前はスピカ
ウグイスのクォーターで、ブラインの初恋の相手でした
スピカも、ブラインの事を覚えていました
「きっといつか、ご主人様が私達を大切にしてくれる・・・絶対に!」
スピカの明るく前向きな言葉達は、ブラインを支えました
ブラインのぶっきらぼうな優しさもまた、スピカを救っていました
彼と彼女は、互いを励まし合いながら、命を削るような労働に耐えました

しかし、そんなある日
突如として、スピカが消えてしまいました
ブラインは驚き、狼狽し、屋敷の中を駆けめぐりました
スピカを探して、入ってはいけないと命令されていた場所にまで入りました。
すると、奥の部屋から声が聞こえました
ご主人と、その妻のものでした
『あら、ウグイスちゃんはお気に入りだって言ってたじゃない』
『飽きたんだよ。代えはいくらでも買えるしな』
『ふーん。何処へ売ったの?』
『物好きの友人に高く売った』
『物好き?』
『ああ。女を殺して、バラして、ホルマリンにつけて飾るんだと。驚いたぞ?売った直後にピストルでズドンだ。ハハ』
『やだぁー。アハハ』
ブラインは頭が真っ白になり、端から赤黒く生臭い色に染まっていくのを感じました。
すぐ横に、主人の刀コレクションが、綺麗に並んでいました

主人と妻を無残に切り刻んだ後、彼はふらりと屋敷を出ました
赤黒い色は心の隅々まで浸透していきました
防衛本能か、どうでもいいのか
スピカの事は、忘れてしまいました
彼は人間を恨みました
そしてそののち、彼は元主人を探し、斬ってまわります
自分の大切なものを返せと、訴えるように




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