[携帯モード] [URL送信]
第参話




【蠱毒/コドク】
中国で編み出された呪術の一種。壷や箱などに毒虫や百足、蠍、蜘蛛、蛇、蜥蜴、蛙などを集めて閉じ込め、土中に埋め、生き残ったものを使役し、対象を呪うのが一般的。古代にはこの術が余りにも危険だとして、行った者は一族郎党処刑とされた。日本に残る類似のものとしては猫鬼、狗神などがあるが、手法には諸説ある。今回作中では狼を使用している為、総称としての蠱毒を使用した。




【妲己/ダッキ】
古代中国、殷国の皇帝紂王を惑わし、国を滅ぼした絶世の美女。九尾の狐だったと伝えられている。酒池肉林を行った事が有名。


【耶竭陀国/マガダコク】
古代インド西域にあった国の一つ。南天竺。


【華陽夫人】
耶竭陀国の王子班足太子の妃であり、絶世の美女。太子を惑わし国を乱したが、仙道にも通じた医師、耆婆()に正体を見破られ、逃げ去ったという。


【褒/ホウジ】
古代中国、周国の皇帝幽王を惑わし、国を滅ぼした絶世の美女。九尾の狐だったと伝えられている。


【玉藻前/タマモノマエ】
鳥羽上皇に寵愛されたという架空の美女。正体は九尾の狐であり、安倍晴明に正体を見破られ、都を追われる。遂に倒されるという時になって毒を吐く岩、殺生石に化けたという。


※ 妲己、華陽、褒、玉藻が同一の存在であるとする説は江戸時代に成立した。




【妖狐/ヨウコ】
文字通り、妖怪となった狐。五百年を経た狐は尾が二つに別れ、妖狐となる。


【天狐/テンコ】
千年を経た狐は尾が四つに別れ、天を駆けるようになる事から、天狐と呼ばれる。妖狐よりも上級。仙狐。


【空狐/クウコ】
天狐よりも更に上級の狐。神仙に等しい力を持ち、尾は千年毎に一本別れるという。尾の数が九の空狐が最上位で、それ以上はない。


【練丹/レンタン】
霊薬を練る事。また、その霊薬。若しくは、丹田と呼ばれる臍の下に位置する部位を気功で鍛える事。どちらなのかは諸説ありはっきりしていない。




【切羽/セッパ】
鍔を挟んで柄に固定する為の部品。鍔の両側に付ける薄い板金。




【目釘/メクギ】
柄を刀に固定する為の部品。刀本体の柄には目釘穴と呼ばれる穴があり、そこに通して使う。主に竹だが、水牛の角や金属を使ったものもある。




【潤塗/ウルミヌリ】
斑に見える漆塗り。茶潤塗、朱潤塗などがある。







[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!