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歌をうたわせてよ、この声で、この言葉で、君の傍で。



幸せな日々にはいつか、困難という名の小休止が訪れる。

それでも私達は、再び迎えるであろう幸せに向かって唯、只管進む。

貴方が不安な時は、私が包みましょう。

貴女が辛い時は、私が切り拓きましょう。

ですからどうか、もう泣かないで。



(不幸という芽を摘み損ねた彼達には、悲しみの火の粉が降り懸かる)

(未だ誰一人として気づかぬ、絶望に輝く華)



(摘み取るには、その腕はあまりに短く優し過ぎた)











吉原はずれ 其の参 完












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