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ゲルプが轡を外し、再び胸へと手を伸ばす。嬌声は次第に泣き声へと変わり、やがて悲鳴に変わっていった。
「あぁっ…!や、イヤぁ…!やめッ…て、くださ、っんぁあ!あ、ァが、ああっ…!おねが、いっ、しま…は、んっや、あぁッ!」
「しかしお前も数奇者だな、ローサ。男なら誰でも良いのか?」
「や、あぁ…!おや、め、んっ…!ひ、ィっ…くださ、い、ぁあ!んあ、あぁあ、っ!」
「まあだいたいは。しかし、小さな体にしては感触は悪くないですな」
フィデルの哀願を無視して会話を続ける二人。ゲルプが胸の突起を押し潰し、ローサは自身を強く握り込んだ。
「んぁ、ああぁあ゛ッ!」
ビクン、と体が跳ね、フィデルは精液を吐き出すことのないまま達した。口の端からだらしなく唾液が垂れ、紅潮した頬には幾筋も涙が流れていた。
「……フン、達したようだな」
「空では些か辛かろう。……ファルベ殿」
「ああ」
もはや抵抗の意思もないフィデルを、拘束から解放する。ぐったりと寝台に横たわれば、唯一戒められたままの自身が僅かに弛緩した。
「………ケーニッヒ様へ奉仕したいと思うならば、この程度の行為には慣れなければな。フィデル殿、せいぜい諦めぬよう健闘を祈る」
そう言い捨てて、部屋を出て行くファルベ達。その言葉に反応することすらままならず、フィデルは虚ろな目で宙を見ていた。





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