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「あれ、クロウさん?それにみんなも」
タンナが森へ戻ると、そこにはクロウをはじめとする仲間達が集まっていた。
「何の話してるの?俺も混ぜて!」
そう言って割り入ろうとしたタンナは、違和感のある沈黙に目を丸くした。視線を向けられ、クロウが小さく呻く。誰もが顔を背ける中、タンナは漸くことの大きさに気づいた。
「…クロウさん?何かあったんですか…?」
「……タンナ。お前さんには、出来れば話したくなかったが…」
そう言ったきり口ごもるクロウ。暫しの沈黙を破ったのはタンナだった。
「あ!そうだ、カストフとロークス迎えに行かなきゃ!」
その名前を聞くと、一同はますます表情を暗くした。飛び立とうと羽を広げたタンナを、クロウが手で制した。
「待ちなさいタンナ。やはり、お前さんにだけはきちんと言わねば」
「ごめんクロウさん、二人を呼んでから」
「その二人のことだ」
「…へ?」
思わず動きを止めたタンナ。クロウはやはり次を言い倦ねたまま、苦し紛れに空を見上げた。
「タンナ。…我々はもうすぐ、この地を離れねばならん」
「え…?」
「……森の南に、ニンゲンが現れた」
タンナがサッと青ざめる。クロウは、構わず言葉を続けた。
「ラフィやビルドが危うい目に遭った。そして…カストフとロークスが、」
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