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体がとても重たい・・・。
そしてあちこち痛い。
「化け物!」
目の前にいる女がそう言って僕を殴ってくる。
とても痛い。
「あんたなんて生まれてこなきゃ・・・!」
女は刃物を手に持ち僕に近寄ってくる。
「やめてっ!母さん!!」
自然と出た言葉・・・。
この女は母親なのか・・・?
「私はあんたの母親なんかじゃないわ!
私の子じゃない!私の子はあの子だけよ!」
女は後ろで眠る赤子を指指しながら言う。
じりじりと女は僕に近付いてくる・・・。
「直ぐにこうするべきだったんだわ・・・だってこれは手違いですもの」
そう言うと女は手に持っている刃物で僕の首を切った。
「ははは!そう!最初からこうすれば良かったの・・・
そう、最初から・・ね。私ったら馬鹿ね、ふふ」
この女、狂ってる。
切られたところから血があふれ出てくる。
生暖かく、気持ちが悪い。
だんだんと意識が朦朧としてきた。
僕は床に倒れた。
「ひいっ!!!」
突然女が悲鳴に似た声を上げる。
「なんて事をしてくれる・・・。そいつは―――だ」
男の声が聞こえてきた。
「そ、そんな事言ったって・・・貴方はずっと」
「だが、お前はスライの世話をすると約束をしたはずだ」
「ちゃんとやってたわ!」
「黙れ。殺そうとした、約束を破ったのと一緒だ」
「でもこの子はまるで化け物よ!たった―――で生まれてきたの、それに・・・」
「・・・そうか」
男はやけに嬉しそうに言う。
「何で嬉しそうなの・・・?気持ち悪くないの?」
「・・・お前は自分の血筋を知らないのか?」
「何の事よ!?」
「・・・・・・まあいい、この子は俺が連れて行く。・・・それに、早く治療をしないとな」
「そんな子さっさとつれていってちょうだい!!」
男が僕を抱き上げる。
「スライはいい子だ・・・」
男はそう呟いた。
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