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恋人タイム(9999hit)




午後23時。

食器も全て洗い終わり、明日の食事の下準備も万端。
ようやく椅子に腰を下ろして一服し始めた頃に、ゾロはいつも通りキッチンに姿を現した。


「おう。コック業はもう終わったのか?」

「あぁ。鍛練お疲れさん」

「お前もな」


昼間の喧嘩腰な俺達とは違って、夜は至って穏やかだ。

だって今は二人きり。

恋人同士なんだから、夜くらい…な?


軽く会話をしながら、ゾロの好きそうな酒を出す。


「ホラ、今日は日本酒ってヤツだ」

「!へぇ、よく手に入ったな」

「昨日寄った島でたまたま見つけたんだ。お前好きだろ?こーゆうの」

「あぁ、有り難ぇ」



冷蔵庫からツマミを出して、お猪口に酒を注いでやる。

嬉しそうな顔を見せるゾロに、俺も顔が自然と緩む。


「ホラ、お前も飲めよ」

「ん♪」


勧められるまま向かい側の席に腰を下ろすと、俺のお猪口にも酒を注いでくれる。


「強ぇ酒だから、あんま飲みすぎんなよ?」

「うん」



ゾロと想いが通じ合ってから、よく晩酌をするようになった。

この時間が、俺は凄く好き。

みんなでワイワイする宴も好きだけど、ゾロと二人で静かに飲むのも好き。


他愛もない話に花を咲かせて、穏やかな時間が過ぎていく。




「オイ、お前もう顔赤いぞ」

「んー?まだ平気だよ」


日本酒を水のように飲むゾロとは違って、俺は早くも頭がボーッとしてきた。

まだ飲めるって言ってんのに、俺がこうなったらゾロは必ず隣に来るんだ。


「ったく…それ以上飲んだら明日に響くぞ」


呆れながらも、優しく頭を撫でてくれる大きな手。

ジッと見つめられると、目を逸らせなくて。


ゾロの膝の上に乗せられて向かい合わせになると、距離が一層縮まった。


ゆっくりと近付いてくる唇。

熱を帯びたその目に、鼓動が早くなる。


「……サンジ」

「…ん…」


二人きりの時しか呼ばれない自分の名前に、大袈裟なくらい跳ねる心臓。

重なる唇が熱い。


どんどん激しくなってくる口付けに、身体中の力が抜ける。


「んぅ…っ…!」


唇が離れた頃にはもう、ゾロに支えられてなきゃ崩れ落ちそうなくらい腰砕けで。


「…ココ、もうこんなになってるぜ?」

「あっ…」


服の上から自身をキュッと握られて、身体がビクリと震えた。


ゾロは楽しそうな表情を浮かべながら、俺のシャツのボタンを片手で器用に外していく。

もう片方の腕はしっかりと俺の身体を抱き締めてくれてるトコあたり、何気に紳士だったりする。


「ココも…ヤらしくなってる」

「ひぁ…!」


自分でも分かるくらいに尖ってしまった乳首を摘まれて、思わず大きな声が出る。


「可愛い声だな…もっと聞かせろよ」

「ふ、ゃぁ…」


クリクリと何度も捏ねられたり、指先で引っ掛かれたりすると、恥ずかしいのに声が止まらない。


「あっ、あっ…やぁ…ん…!」


お酒の力も働いて、一層いやらしい気分になってしまう。


「…ゾロぉ…っ」


必死に愛しい名前を呼ぶと、それに答えるように優しいキスをくれた。


「うっし…ちょっと立てるか?」

「っ、ぅん…」


まるで子供のように、脇の下に手を入れられて身体がふわりと浮いた。
地面に足が着くと、スラックスと下着を脱がされる。


「ん、ゃぁ…」


僅かにできたゾロとの隙間が寂しくて、両腕をその太い首に回すと、再び膝の上へと乗せてくれる。


「んな寂しそうな顔すんな…離れねぇよ」


オデコに軽くキスされて、露になった下半身にそっと触れられた。


「あぁん…!」

「こんなに濡らしちまって…」

「やぁっ…あ…っ!」



上下に扱かれて、次々と溢れてくる先走りがゾロの手を濡らしていく。
その光景が凄くヤらしくて、すぐに限界がやってきた。


「あ、あ、ダメぇ…っ!もう…!」

「…イっちまえよ」

「あっ、…イッちゃ…!…っ、ぁああっ…!」


ゾロの手の中ですぐにイッてしまった俺は、恥ずかしくて目を逸らした。


「…可愛い」

「…はぁ…っ…ゃぁ…」


『可愛い』なんて言われて嬉しいのは、相手がゾロだから。


まだ息が整わないうちに、ゾロは俺のお尻の中心に指を這わせた。


「あっ…ゾ、ロぉ…!」


この瞬間はやっぱり慣れなくて、無意識に力が入ってしまう。


「大丈夫だ…」

「ん…っ…」


落ち着かせるように甘いキスを何度もされて、自然と力が抜けていく。

傷付けないように慎重に指を入れてくれるのが分かって、愛しさが溢れてくる。


「…ぁ…あっ…」

「…分かるか…?一本入った」

「ん…っ」


内側が甘く疼くような感覚に、無意識に腰が揺らめいてしまう。


「ぁ…ゾロぉ…っ」


早くどうにかしてほしくて、ゾロを見つめる。
すると、ゾロは色っぽく笑って指を動かし始めた。


「分かってる…ココ、だろ?」

「んやぁっ…!」


一番感じる所を指で擦られて、身体が大きく跳ねる。


「あっ、やぁっ…あんっ…!」

「気持ちいいか…?」


そんなの聞かなくても分かってるくせに、意地悪にそこばかりを攻めてくる。


「やぁぁ…気持ち…っ、イイ、あ…んっ!ひぁっ」

「……っ……」


胸の突起を熱い舌で舐められて、さっきイったばかりなのに、下半身はまた元気になってるのが分かる。

いつの間にか指が二本に増えて、それでもどこか物足りなくなってきて。


「んぅ…っぞ、ろ……もぉ…っ」

「…あぁ」


中に入っていた指が抜かれて、代わりにゾロの熱い猛りが宛がわれた。

自分の中心がヒクヒクと収縮して、大きなゾロのモノを受け入れようとしているのを感じる。


「…入れるぞ」

「んっ…!」


少しずつ体内にゾロが入ってくる。

それだけでイッてしまいそうなくらい、全身が気持ちいい。


「ふ、あ…あ…っ!」

「…っ」


早く動いて欲しくて腰を揺らめかせると、ゾロは優しい笑顔になった。


「…分かってる。そんな煽んなよ」

「…んぅ…っ」


柔らかなキスのあと、ゾロが少しずつ動き出した。


「ひ、ぁ…っ!あっ…あっ…!」


望んでいた快感に、目がチカチカする。


「ホラ…っ、こうして欲しかったんだろ…っ?」

「んやぁっ…ん、ぅんっ…あぁっ!」


コクコクと首を縦に振ると、ゾロの動きは一層激しくなった。


「っ、あぁんっ…や、ゾロっ…!ふぁっ、おくっ、気持ち…っ!」

「あぁ、ココ、やべぇだろっ…?」

「ひんっ、もっとぉ…あぁっ!」


上に乗っかっているせいでより深くゾロが入ってきて、気持ち良すぎて意識が飛びそうになる。

汗ばんだゾロの身体に両手でしがみつくけど、綺麗な背中に傷を付けたくなくて、必死に自分の拳を握る。


「…っ、オイ…ちゃんと掴まってろっ…」

「やっ…、だって、傷っ、ついちま…、あっ、ん!」

「あほ、いーんだよ…っ、テメェだけだ…っ痕、付けれんのは…!」


そう言ってより強く突き上げられて、思いきりゾロの背中を引っ掻いてしまった。


「あぁっ!…やっ…ゴメ…!あぁ、ん!」

「っ、それでいい…!何も考えんなっ」


俺とゾロの間で自身が擦れて、どんどん繋がっている部分が濡れていく。

涙でボヤける視界で少し下にいるゾロを見つめると、獣のような瞳から目が離せなくなる。


「んや、ゾロっ、出ちゃ…!ふぁんっ、も、ダメ…!」

「っ、は…っいいぞ、出しちまえ…っ!」

「あぁっ!…ん、や…イクぅ…っ!っ、あ、あ、あぁぁっ!」

「…っ…く…!」


お腹の最奥で温かいものを感じると同時に、俺は意識を手放してしまった。



――――……‥





「……んぅ………も、朝か……」


目が覚めると男部屋の床の上で、隣にはゾロが眠っていた。

自分の身体にしっかりと回された腕に顔が緩む。


気付けばちゃんと服は着てるし、後始末も毎回してくれてるんだろう。

いつも気を失わないように頑張るんだけど…

今日みたいに、気付いたら朝、なんて事は結構あったりする。



ゾロの腕の中が心地好くて、もう一度瞼を閉じそうになる。

だけど、朝食の準備があるから起きなくちゃ。



薄い唇にそっと口付けて、名残惜しいけど温かな腕の中から抜け出す。



「…………ンジ…?」

「…おはよ、また後でな」





甘い甘い恋人タイムは、一旦休憩だ。


ゾロが次に目を覚ましたら、
いつも通りケンカして張り合って。


ルフィが面白がって、ウソップとチョッパーが怯えて、ナミさんに怒られて。
ロビンちゃんが微笑んで、フランキーとブルックが大声で笑う。




そんな賑やかな1日が、また始まる。


end.






あとがき。

9999hit
ゆあさんからのリクエストで、
ゾロサンの裏有りなら何でもいいとの事だったのですが、
本当にただのエロになってしまいました!!笑
ゆあさん、遅くなってしまい申し訳ありません(>_<)
素敵なリクエストありがとうございました★(*´∇`*)

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