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サプライズ(サン誕)


「ロロ〜」

「………」

「なぁ〜ロロってばぁ」

「………」



今日は、三月二日。

俺の可愛い恋人、サンジの誕生日だ。

さっきまでお祭り騒ぎだったクルー達は、すでに夢の中。



珍しく酔っていたナミに、コイツは何度もイッキをさせられて、只今完全な酔っぱらいと化している。


「…、ロロぉ…おれ、ロロの事大好きらよ…」

「あぁ…」


ピッタリとくっついてくるのは嬉しいんだが、こんな近くにいたら…俺の息子がヤベェ。




「…ね…ちゅうして…?」

「………」



誘ってんのか。

んな可愛い顔して見つめるな。


この状態でキスなんかしてみろ。

止まれる気がしねぇ。


「…ぞろぉ…」

「……っ」



酔ったコイツを、抱きたくはない。

いや、抱きてぇのは山々だが。


問題なのは次の日だ。


今日のことを覚えていて、変態だの強姦魔だの罵られるのは、まだいい。


今日のことを覚えてなかったら。


仮にもコイツの誕生日。


…プレゼントは用意した。

柄じゃねぇが…俺なりに、コイツが喜びそうなプレゼントの渡し方も考えた。


だがコイツがこんな状態じゃ、ロマンチックもクソもねぇ。


……あの魔女め…


様々な思いを巡らせていると、唇に温かい感触がした。



――――むちゅ



「………!!!」

「…へへっ、ロロからしてくんなぃから、おれからしちゃった」



そう言ってヘラッと笑うサンジに、俺の中の何かが切れた。



「…っんむ…!?」



勢いよくサンジを押し倒し、強引に口付ける。

舌を絡め取って、口内を荒らす。


「…ん…は、ぁ…っ!」


サンジを抱えて格納庫へ移動し、毛布の上に組み敷いた。


「ふぁ…っ、」


上気してピンク色に染まった頬。
潤んだ碧い瞳。
薄く開いた濡れた唇。
必死に上下する白い胸。


…こんなん目の前にして、我慢できる男がどこにいるんだ。



さらば、俺の計画…




「ひぁんっ」


ぷっくりと起ち上がった胸の突起に吸いつくと、細い身体がビクリと跳ねる。


「…ココ、好きだろ…?」

「んぅ…すきぃ…気持ち…っ!」


酔ったせいで、いつもより大胆だ。


「…もっとぉ…!」

「……っテメ…!」



酒乱…というか淫乱だ。

やべぇな。

恥ずかしがるサンジもいいが、
淫乱なサンジもいい。


たまには。



「ぁん…ぞろ…っはやく、コッチも…」


細い手に導かれるまま、サンジの下半身に触れた。

下着の中に手を入れると、ソコはもうグチョグチョに濡れていた。


「…すげぇな。もうこんなにして…」

「…やぁ…んっ」


お陰で、俺の息子も完全体だが。

サンジが身につけているものを全て取っ払い、一気にソレを扱き上げた。


「ひあぁっ!だめ…っ、あ!あっ…いっちゃ…!」


いつも以上に感度良好なサンジは、少し弄くっただけでビクビクと身体を震わせた。


「イケよ」

「…らめぇ…っ、ふぁっ、あぁんっ!」


サンジはギュッと目を閉じると、俺の手の中で絶頂を迎えた。


「…ぁ…っ…はぁ…っ」


イったあとの余韻で小さく痙攣しながらも、物欲しそうに収縮している後ろの蕾に指を忍ばせた。


「んっ、あぁ…っ!」


柔らかいサンジの足を大きく開かせて、中をかき回す。

指を増やすと、細腰は淫らに揺らめいた。


「…ふ、ぁぁ…!っやん…!あっ…ソコぉ…!」

「ココか?」


サンジの感じるポイントを何度も攻めると、イったばかりの自身は再び勃ちあがり、愛液をだらだらと流していた。


「んやぁ…っ…ぞろ…、もぅ、欲し…っ」

「…何を?」

「やぁん…っ」

「…なぁ、何が欲しいんだ?」


耳元で意地悪くそう聞くと、サンジは目に涙をいっぱい溜めて懇願してきた。


「…ひぁ…っ……ろ、の……ぞろの…コレ、ちょうだぃ…っ!」


サンジは俺の猛った自身に手を添えながらそう言った。


「…いい子だ」


唇にキスしてサンジの中から指を抜くと、代わりに熱いモノを宛がった。


「ぁ…おっきぃ…っ」


十分に解れているソコに、一気に自身を押し込める。


「ひゃあぁぁっ!!」


その拍子に、再びサンジ自身から白濁の液が飛び散ったが、俺はお構いなしに激しく腰を揺さぶった。


「あっ!ダメっ!…んぁぁっ!やぁっ、…っ!あぁんっ!」

「…っは…!」


サンジの両膝の裏を持って、目一杯押し広げる。

愛液で濡れた可愛いサンジのモノと、俺のをくわえ込んでいる厭らしい後孔が丸見えで、視界からもかなりクる。


「んやぁ!ぞ、ろっ…ふあぁんっ…きもちぃ、よぅ…!もっとぉ…っ!!」


要望通りに、これでもかというくらい激しく腰を打ち付けると、更に高いサンジの喘ぎが響いた。


「あぁぁんっ!やんっ!もぉダメ…でちゃっ…!」

「…まだ、だろ…っ?」


サンジが先にイかないように、腰の動きはそのままにして根本をギュッと握り込んだ。


「あぁっ!や、ぁ…!」

「も少し、な」

「…んはぁっ、いっしょ…っ?」

「あぁ、一緒にイくぞ」


一旦腰の動きを止めて、少し汗ばんだサンジの身体を抱きしめる。

うっすら開いた唇に深く口付けながら、ゆっくりピストンを再開させた。


「…んっ…ふぅ…んんっ!…ぁ…んむぅ…っ…!」

「…っ」


サンジの細い指に自分の指を絡めて、徐々に動きを早めていく。


「…は…、サンジ…!」

「ゾロぉ…っ!…ぁんっ…すき…っ、好きぃ…っ!」

「…あぁ…俺も好きだ…っ!」


互いの気持ちを確かめるように、繋いだ手をギュッと握りしめる。


「…ふゃんっ…あぁっ…ゾロぉー…っ!」

「…サンジ…っ!」

「…イっちゃう…イっちゃう…っ!!」

「…あぁ…!イくぞ…っ」

「っ、あ!んゃ!…あぁぁんっ!!…っ――――」

「…っく…!!」



俺はサンジの最奥に、サンジは自分の腹の上に精液を放った。



「…はぁ…っ、………おい…?」



同時に、サンジは強すぎる快感で気を失ってしまったみたいだ。



「………参ったな」






俺は行為の後始末をして、サンジに軽く服を着せて毛布を羽織らせた。



そして今日、用意してあったプレゼントを取り出した。





…まぁ、元々ロマンチックって柄じゃねぇんだ。

こういうのは気持ちが大事だし、な。



「……誕生日、おめでとさん」




俺は、サンジの左手をそっと取る。



…白い手の甲に、静かにキスをして。






薬指に、シルバーリングをはめた。







少し笑ったように見えたのは、気のせいか。


明日、コイツが起きたらどんな反応すっかな。



まぁ…ある意味ちょっとしたサプライズにもなるだろ。



穏やかに寝息をたてるサンジを腕の中に抱いて、
俺も眠りについた。





end....
















オマケ☆








朝目が覚めると、俺はゾロの腕の中にいた。



う〜…頭いてぇ…



そうだ、昨日は俺の誕生日で…

ナミさんにたくさんお酒を飲まされて…


それから…


それから……


…何だっけ?





あー…覚えてねぇや…




でも、何か幸せな夢を見た気がする。




そろそろ起きて朝飯の準備しなきゃな。


温かなゾロの手を解いて、大きく伸びながら起きあがる。


眠い目を擦ると、
目に冷たい感触がした。



「…………?」



左手を見ると、そこには。




「………っ……!!!」





どんどん顔の温度が上昇していくのが分かる。



「…これ…ゾロが…っ」



たまらなくなって、目頭の奥が熱くなってくる。



「………ンジ…?」



ふいに掠れた声で名前を呼ばれて、ゾロの方に視線を向ける。


「…っ、お前…何泣いてんだ…?」

「…ぇ…?」


いつの間にか涙が零れてた。


愛しくて愛しくて、どうしようもくて…


俺は再びゾロの腕の中に潜り込んだ。




「…ゾロ………ぁりがとぉ…」

「!…あぁ、気付いてくれたか」

「…ぅん…大事にするね…っ」

「……おう」


素直に気持ちを告げると、ゾロは少し照れたようなハニかんだ笑顔で、優しく頭を撫でてくれた。





どうしよう。


幸せすぎて死んじゃいそう。




今日は…

正確には昨日だけど。




…最高に、幸せな誕生日。


end.

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