節分
2
二人は同時にかぶりついた。
先に俺が食べ終えて、晃を見るとまだ一口目から、ほとんど進んでいない。
それもそのはず、この恵方巻にはちょっとした細工がしてあるのだ。
俺の食べる恵方巻は極普通の恵方巻だが、晃の食べる恵方巻は海苔が俺のより厚く硬い。
「あれ。まだ食べ切れてねーの?」
「…うっ。…ぐっ。」
「そんな声出して、もしかして誘ってるのか?」
「…ちがっ…。」
「ダメ。しゃべるなよ。福が逃げるから。」
「…んっ。…んぐっ。」
「絶対喋っちゃダメだからな。」
そう言いながら、晃のズボンとパンツを下ろしていく。
「…やっ。」
「ダメだって言ったろ。俺は晃のためを思って言ってるんだからな。」
「…ぁっ…。」
「ほら、晃のココも美味しそうに俺の指をくわえてるぞ。」
「……んーっ。」
晃は俺の言ったことを守り、喋らずに首を左右に振り続ける。
そのため、恵方巻は床に敷いてあったカーペットの上に落ちた。
「…んはっ。もっ…、やめて。」
「だから、喋っちゃダメだって。」
「もうっ…、恵方巻…ないっ…。」
俺は指を抜くと、すでに勃っている自身を素早く挿入する。
「…やっ、…あぁーーっっ。」
「今は俺の恵方巻くわてるだろ?…ココで。」
「んぁっ。…あっ…あっ。」
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