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お前には敵わない

時間はあっという間に過ぎ、母さんが帰ってくる時間になっていたようで、玄関から声が聞こえてきた。

「ただいまー。あら、健太お友達が来てるの?」

二人ともやっと外が暗いことに気づき、優斗が帰ると言うので、玄関まで送っていくと母さんが出てきた。

「夕食一緒に食べてかないの?
確か…、優斗君よね?」

「え?」

「いつも健太から聞いてるわよ。」

優斗が驚いた顔で見るから、恥ずかしくなって急いで母さんこれ以上喋らないように止める。

「ちょ、言わなくていいから。
優斗どうする?食べてく?」

「今日は遠慮するよ。良ければ、また今度いただきます。」

「そうなの。残念。」

母さんは食事中に優斗と話でもしようと勝手に思っていたのだろう。残念そうにキッチンに戻っていった。

「お母さんに僕の事言ってるんだ。」

「え?それは、まあ…な。」

優斗の事を自慢していました。なんて言えるか。

「詳しく聞きたいけど、帰らないと。じゃあ、またな。」

「ああ。」


その日から、優斗は毎日の様に来て、夕食を一緒に食べたり、泊まったり、たまには外に遊びにいったりと夏休みはこれまでにないほど短かった。


時間支配
(時間を自由にコントロールできる)


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あきゅろす。
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