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お前には敵わない

「健太、遊ぼう。」

まるで小学生だ。新入生代表だとは思えない。

「いきなりだな。」

「サプライズだよ。サプライズ。」

「いいけどさ、何もないからな。」

テレビをつけっぱなしで出てきたリビングに優斗を通し、なにか飲み物でも出そうと、冷蔵庫を開けたが本当に何もなかったので、麦茶だけを出した。

「ちょっとテレビでも見て待ってろ。部屋片付けて着替えてくるから。」

「服もそれでいいし、部屋も気にしないよ。」

「や、でも、一応服は着替えるよ。起きたままで、こんなだし。」

Tシャツの伸びた首もとを引っ張っりながら言う。

「僕はいいと思うよ。むしろ、それが。」

今のように優斗の目がたまに痛いと感じる時がある。

なんていうのか、いたたまれなくなるような視線を向けてくる。


僕がいいって言ってるんだから、行こう。と優斗はおれの家なのに自分の家かのように進む。

そして、階段を上がったところで2階を見渡してから振り向いて言う。

「健太の部屋はどこ?」

はぁー、もう。

「ここだけど。」

優斗の右側のドアを開ける。

それからは普通にゲームをしたりして過ごした。

時折痛い視線を感じたが学校でもあることなのであまり気にしなかった。


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あきゅろす。
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