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Again

しばらくそうしていると、落ち着いたのか、俺から少し距離をとった。



「…すいません。」



離れていく熱がなんだか惜しい気がした。


「いいって。俺、丁度明日休みだから、手がかり探しに行くか?」



そう言うと、お前はこくりと頷いた。


それから、レトルトのカレーを食べ、ソファで一緒にテレビを見ていると、肩に重みを感じ、至近距離で規則的な吐息が聞こえてきた。



「…仕方ねーな。」



お前の頭をサラサラと撫でると、軽い体を両手で抱え上げ、ゆっくりとベッドに運んだ。


しかし、俺がお前を置いて戻ろうとした時、お前に手を掴まれた。


まるで、戻らないで。離れないで。と言うように。


驚いて振り返っても、確かに寝ているお前。


それなのに、俺の手を離さそうとしなかった。


他に寝る場所も無いしなぁ。と周りを見回し、そのまま俺もベッドに入った。握られたままの手。


テレビも部屋の電気も消すことができずに、俺はその日、布団だけではない温もりに包まれて眠った。





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