Again
20
そして、やっと見つけ出したお前の家。
とりあえず、お前の姿だけでも確認できたら…とだけ思って、立ち寄った。
決して綺麗だとは言えないアパートの2階。
左から2つ目のドアの前で、白く細い少年が薄着でドアを背にして座っていた。
俺はあの日と同じく引き寄せられるかのように、お前に近づいていた。
全ての時間がゆっくりと過ぎていくようだった。
俺は、階段を上り、お前の前に立ち、手を差し出す。
お前も俺に気づいて、顔を上げる。
「帰ろう。」
そして、もう一度
ここから始めよう。
END
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