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Again
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「…それに、思い出すのと一緒に、今の記憶が無くなってしまったら…。

政明と祭に行ったことも、今日のことも、政明と過ごした幸せな日々が全部…全部消えてしまったら…。

それを考えると、凄く…凄く…怖いんだ。
どうしようもなく、怖くなるんだ。

僕は…、僕は…、


政明が好きだから。

政明のことを忘れてしまうのだけは、絶対に、嫌なんだ。」



お前からの突然の告白。


しかし、俺は疑った。


この言葉は少し違っているのかもしれない、と。


記憶を無くしてからのお前の知り合いは俺だけ。


だから、普通なら親に抱く家族愛とかいう類いのものを俺に抱き、それを恋愛感情だと勘違いしたのかもしれない。と思った。


でも、その可能性をお前に話すだけの勇気は俺には無かった。



「真白…。俺も好きだ。」



もし、勘違いなら、それでも良かった。


お前に『好き』と言われた時、やっと俺のお前に抱く気持ちにしっくりとした名前が付いたから。


どうしても、お前の気持ちを繋ぎとめていたかった。



「もし、真白が俺のことを忘れてしまっても

俺は全部覚えてる。

だから、絶対俺がお前を探し出す。

そして、もう一度同じ事をするよ。祭にも行く。ここにも一緒に来よう。

そして……



もう一度、恋に落ちよう。」





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