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Again
15
男二人が同じ部屋に泊まって熱海旅行って凄く怪しいよな。とか思いつつ、俺達は元は俺一人で予約していた部屋に通された。


部屋に着いたのは昼だったので、俺はすぐにカメラを用意して、お前に話しかけた。



「俺は女将を取材しに行ってくるけど、お前どうする?温泉でも入ってくるか?」

「僕はいいよ。…テレビでも見てるから。」

「そうか。じゃあ、行ってくる。」

「…いってらっしゃい。」



お前は不器用に笑った。


俺が毒舌で話題の美人女将に取材したり、いろいろと写真を撮ったりして部屋に帰るとすぐ、夕食が運び込まれてきた。



「おお!!美味そう。」



料理が全部、机に並べられたのを確認すると、料理に箸を伸ばした。



「んー。やっぱり、家で食べる方が美味しいな。」

「そんなことないよ。」



困った様な顔をしながらも、はにかんで答える。



「あるって。…それにしても、やっぱりまだ不安か?…確かに普段お前が会うのは俺だけだもんな。そろそろ、お前の中学とか探して、家族も本格的に探した方がいいよなぁ…。」



いろいろと今後のことを考えながら話し、ぱっとお前を見ると、お前は泣いていた。



「どっどうした?!大丈夫だって。すぐ思い出せるよ。」

「違う…違うんだ。」

「違うって何が違うんだ?」



「僕…思い出すのが怖いんだ。」





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あきゅろす。
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