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Again
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家に着き、帰りにどっさりと買った食材や調味料を机に置いた。



「今日からお前はここで暮らす。いいか?」



お前は驚いたように俺を見て、頭をぶんぶんと上下に降った。



「じゃあ、俺がお前に住む場所を貸す変わりに、お前は掃除したりや食事を作ったりしてくれるか?」

「なんでもする。…でも、できるかわからない…。」

「できなくても良い。できるようになってくれれば。」



本当は居てくれるだけで俺は良かった。


でも、自分勝手だが記憶が一生戻らないかもしれないお前のことを思えば、これからのために掃除や洗濯、家事なんかができたほうが良い。


それで、家に帰った時に温かい食事ができていれば、最高だと思った。



「…頑張る。」



あの日、お前に会って以来初めてお前の目に希望の光を見た。


俺がした決断は間違って無かった。むしろ良かったんだ。と思えた。



「おう。」



俺は嬉しくなってきて微笑みながら、優しく手で包み込むようにお前の頭を撫でた。



「あ。そうだ。一緒に住むことになったんだし、そろそろ名前決めないとな。いつまでもお前じゃ嫌だろ?」



そう言うと、お前は期待を込めた目で俺を見つめてきた。



「んー。白いから…シロ…。拾ったのが雨の日だったから、あめ。…んー。これじゃ、本当に犬か猫みたいだな…。」

「………シロ?…」



お前は何かに気づいたかのように繰り返した。



「ん?気に入ったか?でも、このままじゃなぁ。…そうだ!!真白なんてどうだ?」

「…ま、しろ…。」

「よし。今日からお前は真白だ。」



お前は何度も確かめるように、一文字一文字呟いていた。



「俺のことは政明って読んでくれていいから。」

「まさ、あき…。」



俺の名前も同じように繰り返した。





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