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ウォーターセブン


 話の流れの理由から除外された国々の話を番外編として書いていこうと思います(笑)
 エースは逆走中なので、ルフィと逆から話を進めたいと思います!
 海姫本編には全く関係ないのであしからず。



 水の音が心地よい、ここはウォーターセブン。壊れた船を修理しに立ち寄った。壊れた経緯はかくかくしかじかで、だいぶ長くなるので省略。
 エースとともにヤガラブルに乗って船が直るまでは観光することになった。
 ウォーターセブンに何やら人気のキャラがいるらしいが(葵談)、読んでないので名前や顔を全く知らない。まあ、"類は友を呼ぶ"とか言うくらいだし、同じONE PIECEキャラとしてエースがそいつらを呼びそうだ。

「うんめえ!」
 どこに金があるんだか。あちこちで色んな食べ物を拝借してる。
「金、あんのか……」
「少しならなあ」
 みずみずにく……? だったか? それを大量に頬張っている。それ、少しの金で足りるのか……?
「ちょっ、食いすぎ」
「お前も食え」
「むぐっ!」
 いきなり口に入れられ、とろける肉に思わず笑顔がこぼれる。何これ、うまっ。

 そろそろ出来ただろうと、船を預けた船大工たちの元へ向かった。そんな時。
「てめえ、待ちやがれ!」
「借金返せえ!」
「っち」
 目の前から走ってくる男約三名。一人は残りの二人に追いかけられているようだが、理由はまあ、借金か。
 ふと、追いかけられている男は目の前にいた俺たちに気付いたのだろう、どけ! と叫びながら過ぎ去ろうとした。
 エースはひらりと避け、それに習って避けようとしたが、避けようとした方向に子供……
「ぎゃあああああ」
 がっしゃーんと、良い音と共に追いかけていた男たちと地面にこんにちは。
「ってめえ……」
「ちょっ、俺関係な」
「うるせえ!」
 立ち上がった男に腕を引かれ、首にナイフが当てられる。何だかこっちに来てから人質にされるのが多いなあ。新鮮だけどさあ……
「おい、パウリー! こいつの命が惜しかったらさっさと金返せ!」
 パウリーと呼ばれた男は、足を止め振り返る。エースは端で成り行きを見ているようだ。多分、俺がこんな奴に殺られるとは思ってないらしい。
「てめえ、関係ない奴を巻き込む気か」
「金返せ!」
 そう言いながら俺の首もとにナイフをちらつかせ脅している。えっとさ、脅す相手間違ってる気がするのは俺の気のせいか……?
 仕方がないので、追いかけられていた男に、一言質問してみた。
「あのさあ……金、返せるの?」
「返せたら返してるわ!」
 ああ、ごもっとも。ふむ、さてさてどうしたものか。
「何ぶつぶつ言ってんだ!」
 人質にしている男に叫ばれ、思わず耳を塞ぐ。そして。
「黙れ、うっさいわ、そして人質にする相手間違ってるし、可愛い女の子でも人質にしなさいよ」
「た、確かにそうだよな」
「って、納得している場合か!」
 おお、ナイスコンビネーション。
「だって、考えてみ? こうやって」
「ふむふむ」
 突きつけられていたナイフに手を添えた。男は相づちをしている。
「ぐりっと捻られてナイフ取られたら」
 手首を軽くぐりっと捻り、ナイフを取る。その後に男の背後に然り気無く回って。
「ん……?」
「ほら、逆転」
「てめえは何やってんだ!」
 お仲間さんの突っ込みはごもっともです。


 続く





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