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始まりは土下座


 頭を撫でられ、土下座をしている私、ネオ。え、一体どんな状況何ですか。いや、死にそうな状況でした!

 白髭海賊団二番隊隊員に入ったばかりのネオリスです。皆様こんばんわ。いえ、こんにちは。
 一体私に何が起こっているのかと言いましては、長くなりますが、はい。簡単に言いますと、白髭海賊団の船長である白髭、エドワード・ニューゲイドに呼び出されたかと思えば、恐ろしく怒られ(この理由は簡単に言えば私の所の隊長のせいなのだが)殺されないように土下座をしたところ頭を撫でられたのだ。
 ちょっと待ってよ。私は殺されそうになっていたよね?

「あ、え? 親父?」

 グララと独特な笑いをした後、こっちを見てくる。威圧感たっぷりで正直、次こそ鉄拳が飛んでくるのではないかと、身体を強ばらせた。
 飛んで来たら隊長に十倍返ししてやる……!

「稼いでこい」
「え?」
「今度、ハンナバルでデッドエンドレースが開催される。そこで修理代を稼いでこい」
 エースと一緒にだ。
 という言葉に私は驚愕というか、むしろ嬉しかったけど。たまにはそんな息抜きも良いかなと隊長を褒めたくなった。 まあ、親父に一人で怒られたのは変わらないから、隊長を殴りに行く予定だけど。
 普通は隊長が怒られるよね。ね?






「デッドエンドレース?!」
「うん。隊長のストライカーで行けって」 あの後、部屋で片付けをしていた隊長に親父が言ってたことをそっくりそのまま伝えた。愛の鉄拳を喰らわせた後に。そのせいで隊長の頭にはコブが一つ出来ている。
「優勝すれば確かに1億ベリーは下らねえが、危険だろ。俺は良いとしてネオは」
「あのねえ。グランドポールを越えることがどういう事か分かってる? 滝を垂直に落ちるんだよ? エース一人じゃ死ぬから」
 エースの言葉を遮って言ったネオにエースはまだ眉を潜めている。そんなエースに大丈夫大丈夫何て、笑いながら言った。
「正直、白髭海賊団として出た方が優勝する確率が上がるけどな」
「しー! それは禁句」

 デッドエンドレース開催まで後7日。







あきゅろす。
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