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平八
ナミダ、が、止まらない。
両手が水浸し。
ちいさな手のひらは俺に触れることなく離れていった。
間違っていたのだろうか、やはり。
誰に問うても今更答えなんてないのに。
止まない雨が響く。
彼は雨が嫌いだった。
それは特に理由のないものであったと思う。
懐かしい記憶を浮かべながら俺は暗闇に落ちた。
最後まで、後悔ばかりだ。
あの日彼を抱きしめていたら、
何か変わるものがあったろうか。
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