斎+永
「斎藤」
振り返るその端正な顔は不機嫌を丸出しにしている。
けど、そんなの関係ねぇ。
「いいのかよ。また告白されてたぜ」
こいつの恋人のことだ。
あいつはへらへらしてる割に運動が出来たりそれに人当たりもいいから兎に角モテる。
友達も多いし。
何で恋人がこんな奴なのかが不思議でたまらない。
「知らん」
「知らんってことねーだろ。その内誰かさんにころっといっちまうかもよ」
「それは、ありえん」
全くその自信はどこから湧いてくると言うのか。
不機嫌がどこかうれしそうににやりと笑った。
おせっかい新さん。
←→
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!