ユメモノガタリ
それがありえないことだとしても。
俺は信じつづける―――
俺は彼が好きだ。
彼にはあの子がいる。
でも、俺は諦めきれないんだ。一時でも彼に触れてからずっと。
例え、俺は彼があの子を振り向かすために使われた当て馬だとしてもな。
彼はあの子を抱きしめて幸せそうに笑ってる。
あの子は恥ずかしそうに、でも幸せそうに笑ってる。
俺はその間には入れない。
知っていても一筋の光にかけて俺は彼の側にいる。
隣に行ける可能性を信じて。
彼が俺を拒絶するまで俺は彼の元にいる。
優しい彼はそんなことしないと知っていて。
それが、俺の一筋の光。
―――彼があの子を捨てて、俺に優しく微笑んでくれる夢を見た。
俺の肩を抱きしめてお互い幸せそうに笑ってる夢を見た。
ありえないことだとしても、いつかそうなると信じている。
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