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APH/novel
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皆さんは「適応障害」と言ったものをご存じだろうか。


簡単に纏めてしまうと、ストレス因子により日常生活や社会生活、職業・学業的機能において著しい障害がおき、一般的な社会生活ができなくなるストレス障害である。


そして何よりも重要なのは生死に関わる様な強大なストレスに限らず、家族関係や仕事のトラブル、パワーハラスメントなどもストレス因子の一つになりうるという点だ。誰にでも成りうる「病気」であるとも言えるし、薬や治療ですぐに治る病気とは異なり根本的な原因の排除をしない限り治療は困難であることもまた重要。


主に、不安、抑うつ、焦燥、過敏、混乱などの情緒的な症状のほか、不眠、食欲不振、全身倦怠感、易疲労感、ストレス性胃炎、頭痛、吐き気、発熱、体のふるえ、精神運動抑制などの身体的症状が自覚症状としてあらわれる。放置してるとうつ病になり悪化する場合もある。


一般論だが、性格が真面目で責任感があり、忍耐強い人ほどかかりやすいと言われる。



その定義としては


不安障害や気分障害、うつ病などの既存の病気が原因ではないことで、ストレスが死別反応などによるものではないこと。

ストレス因子が排除された場合、半年以内に寛解すること。

ストレス因子が無くなった後も半年以上症状が続く場合は、他のストレス障害(PTSDや分類不能の重度のストレス障害)や特定不能の不安障害などを考慮する必要があること。ただし、ICD10の場合は、遷延性抑うつ反応の場合は最長2年間持続するとされていること。


ちなみに、症状の持続時間が6か月以内のものを急性、6か月以上のものを慢性と呼ぶ。慢性の場合は継続的なストレスが続いている場合に適用される(たとえば、周りに犯罪が多発する場所に住んでいる。裁判に巻き込まれるなど)



そして、その症状の中にはストレスが原因で、情緒的な障害が発生し、それは抑うつ気分や不安などを伴うことが多い。また青年期や小児期では行為障害や夜尿症、指しゃぶりといった「退行現象」が現れるものがある。




これは、俺のとある「患者」のお話である。






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