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ヒトリ季節企画
高杉晋助
総督がクリスマスに浮かれるわけがないでしょう?

鬼兵隊だよ?

そんな天人が持ち込んだモノを総督が好む筈がない。





と思っていたのに。

目の前の隻眼はニヤニヤしている

「…晋助様。あんまり見ないで下さい」

「あ?減るもんじゃあるめーし」

武市さんから貰ったとか言って、晋助様が私に着るようにと渡されたサンタ衣装。

武市さんプレゼンツっていう自体、胡散臭いでしょ…

「もう着替えても宜しいでしょうか?」

「駄目だ」

「駄目と言われても、仕事がまた残ってまして」

窓辺に座っていた晋助様が私の目の前まで近付いてくる。

「サンタってのはオッサンだと聞いていたが、いいもんじゃねーか」

さわさわと私のお尻を撫でながら晋助様が抱き寄せた。

「ちょっ!何処触ってるんですか!」

「何を今更」

口端をあげて笑った晋助様がまだお尻を撫で回し、むず痒くて身を捩ると腰を固定される。

「可愛い奴だな」

「そ、そうですか?」

可愛いって言って貰えた、と心の中ではしゃいでいた私は晋助様の手がスカートの中に入ってきたことには気付けずにいた。

「ちょっ!」

ボリュームのあるスカートだから気付くのに数秒遅れ、気付いた時には晋助様に凭れかかっていた。

くくっと喉の奥を鳴らして笑った晋助様を睨むけど、これから先の快感が欲しくなってくる。

私の心情とは反対に、晋助様は座り込んだ私の前で胡坐を掻いて煙管を取り出した。

「晋助様…」

上目遣いでわざと呼んでみる。

「なんだ?」

隻眼には通用しなかった。

やっぱりね。わかってたけどね。

「仕事に戻りますね」

嘆息し、立ち上がった私の腕を晋助様が掴んだ。

「まだいいだろ」

「明日の仕事に、支障がでますので」

掴んでいた腕に力を入れて引っ張られる。

「ひゃっ」

バランスを崩した私を支える形で晋助様が抱き留めた。

「…彼氏の言う事位聞けや」

「彼氏…」

その響きには慣れておらず、熱が顔に集中する。

「あ、あの、彼氏さんなんですか、晋助様は」

「それ以外に何があんだ?まだ旦那じゃあるめーし」

訝しげな表情でぶつぶつ言う晋助様に嬉しくなって問い掛けた。

「で、では、彼氏さんに1つお聞きしたいのですが」

「なんだ」

背中に回された手のぬくもりに安心して私は紡いだ。

「今日はもう彼女として過ごしても宜しいですか?」

「あァ。そのつもりだ」

口端を上げてニヤリと笑った晋助様がカッコよくて見惚れていると

唇が寄せられた。

服の上から胸を撫でられ、擽ったくて身体を捩る私の口腔内を犯す

「贈り物、」

「あ?」

ブラウスのボタンを外しながら顔を上げた晋助様。

「クリスマスって贈り物を交換するんですって。恋人同士が」

恋人と言う言葉にまだ慣れない。

「何か晋助様に、贈り物を渡したいのです」

「そうさなァ」

脱がされていく服が散乱し、私の思考も考えられなくなってきている。

「もう貰ってっからなァ。美砂が欲しいモン考えとけ」

「私が、欲しいものは、」

律動に揺らされながら私が答えた


「晋助様、です」


中で膨張した晋助様に嬌声が止まらなくなり。

「くっ…!」

呻き声に嬉しくなって微笑んだ。



20091211

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