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リク&HIT御礼企画
甘味料<佑美様 20000キリリク>【高杉】*
甘い香り。
甘い言葉。
貴方自体が、甘いモノ。



【甘味料】



また子ちゃんに貰った飴玉を舐めながら私は晋助の部屋へと戻る。

風呂上りにまた子ちゃんの部屋でトランプをして遊んでいたのだ。

水玉の包み紙が可愛くて貰った赤い飴玉。

ずっと舐めていられない私はガリゴリ言わせながら晋助の部屋の襖を開けた。



窓辺で煙を吐き出す貴方の横に行くと訝しげな表情をする。

「なんだその甘ったるい臭いは」

「飴だよ。ほら」

舌に乗っている飴玉を見せると顔を背けられた。

「何よ?」

「舌真っ赤だぞ」

甘い香りを消すかのように煙管を銜えて煙を吐き出す。

「晋助も食べる?」

ごそごそと巾着から取り出そうとすると、即答で断られた。

「糖分足りないから晋助すぐ怒るんじゃないのー?」
美味しいのに、とまた飴玉を舐めようとしたら。

「誰に貰ったんだ?」

と腕を掴まれた。

「え、誰って」

「大方武市だろう。おめェを甘いモンで餌付けしやがって」

いや違うまた子ちゃんだよ、と言おうとしたのを思い止まった。

そして思いつく。

「万斉さんからもらったの」
「あ?万斉に?」
「うん」
訝しげな晋助の表情でこちらを見、バレやしないかとドキドキする

「おい。お名前は?」

「なに?」

「それ普通の飴玉か?」
「普通って何?飴玉に普通じゃないのがあるの?」

未だに訝しげな表情をしたまま、晋助が立ち上がった。

「どこ行くの?」
「万斉の所だ」

あれ?私の思惑と違うぞ!?

晋助にやきもち妬かせ大作戦の予定が…




襖を開けて出ていこうとした晋助の背中に思わず抱きついた。

「やだ。行かないで」

「お名前は??」

振り向いた晋助を見上げ、潤んだ目で呟いた。

「ね、晋助も…舐める?」

「……あ?」

目を見開いた晋助に持っていた飴玉を渡そうとした腕を掴まれて布団に寝かされた。

「仰せのままに舐めてやるよ」

ニヤリと口端をあげた晋助がペロリと頬を舐め上げる。

「ひゃっ!」

いや、私をじゃなくて、飴玉を舐める?って聞いたんだけど…


ま、いっか。


首に手を回し、口角をあげた形のいい唇に吸い寄せられるかのように私は唇を重ねた。

口腔内を犯し始めた晋助の舌から逃げようとする私の舌を強引に絡め、吸い上げられる。

「んっ…ふぅ…っ…」

漏れる息も飲み下せなかった液体も、私の身体を火照らすには充分で。

晋助の背中に手を回して帯を解いた。

ハラリとはだける胸元。


「あん?今日はえらく積極的だなァ。その飴のせいか?」

くくっと喉を鳴らして笑う晋助の鎖骨に唇を這わせて歯を立てる。

「…っ…!」

赤い痕と共に歯形が残った。

その痕に満足していると、するりと私の着物を剥いだ晋助が鎖骨に歯を立てた。

「いたいっ」

「あん?気持ちいいの間違いだろ」

ペロリと噛んだ痕を舌で舐め、胸を柔揉みする。

ゴツゴツした指が頂を掠めると、私の身体がピクリと跳ねた。

指の腹で撫でられるだけの愛撫に私は下半身がもぞもぞしてくる。

「晋助…ちゃんと触って」

口角を上げた晋助が舌で頂を舐め上げると口に含んで吸っていった

「あっ…!やっ…」

「おいおい」

「ひゃぁっ」

いきなり下半身を触られ、湿った音に恥ずかしくなる。

「胸弄っただけで濡れ過ぎだ」

くくっと喉を鳴らして笑う晋助が指を秘部に埋めながら抜き差しを始めた。

「あっあっ…!…」

ぐちゃぐちゃと水音が響き、声も止まらない。

「晋助…っ!やだ、イク…っ」

「イけや」

耳元で厭らしいことを囁かれると理性なんか吹き飛んでしまって。

声を上げて果てた。


抜いた指を口に含んだ晋助が妖艶で、また下半身が疼く。

晋助のモノもそそり立ち、先走りの汁が滲み出ていた。

身体を起こしながら手を伸ばしてソレをそっと触る。


「欲しいのか?」

「うん」

胡坐を掻いている晋助のモノを口に含んで舌を這わした。

苦味のある癖のある味。
いつまでたっても慣れない味。

でも、今日はなんだか甘く感じる

口内で脈打つ晋助が嬉しくて。

視線だけを晋助に向けると眉間に皺を寄せていた。

ズクンと大きな疼きが私を包む。


欲しい。

晋助が欲しくて堪らない。


銜えていたモノから口を離し、握ったまま晋助に跨り腰を落とした

「あぁぁ…っ…!」

あまりの気持ち良さに背中が仰け反る。

それを支えた晋助からも声が漏れた。

「…くっ…」

晋助の肩に手を掛け思いのままに腰を振る。

「おめェ…どうした…?」

「どうも、しないよ…っ…」

そんな熱っぽい目で見ないで欲しい。

それだけで私の身体はおかしくなるから。

「…っ…締めんな…」

器用に晋助に組み伏せられた私は晋助のいつもと違う、荒々しい動きに息が上がる。

「あっあっ、……やぁ…も、無理…っ…!」

絶頂を迎えた私の中ではまだ晋助が蠢いていて。

敏感な身体を突き上げられた私の口からは嬌声が鳴り止まなかった

一際強く突き上げた晋助が、私の上で果てる。




荒い息遣い。
汗の匂い。
いつもの香とは違う甘い香り。



あまりのだるさにうつ伏せていた私の目の前に水玉の包み紙が差し出される。

「食べる」

手を伸ばして取ろうとしたら、絶妙なタイミングで晋助が手を引っ込めた。

「意地悪ー…」

「こんな危ねェモン、食わせてやるかよ」

「危ない?なんで?」

晋助の言葉に首を傾げた私。

「ただの飴じゃねェぞコレ」

「ただの飴だよ。また子ちゃんに貰ったんだし」


「あ?」


動きの止まった晋助の手から飴玉を奪い取り、口に頬張った。

「万斉さんに貰ったなんて嘘だよー」

けらけら笑う私に晋助がニヤリと笑う。

「へェ。媚薬のせいでもなんでもねェってことか」

「媚薬?」

「こっちの話だ」

ニヤニヤ笑う晋助を訝しげに見て、また思いつく。

「晋助」

首に手を回し引き寄せて唇を重ねた。

「…甘ェ」

飴玉が晋助に移動し、あまりの甘さに晋助が心底嫌そうな顔をする。

「おら」

後頭部を引き寄せた晋助が飴玉を口移しで返してきた。

「…甘い」

「飴玉だからな」

くくっと笑いながら晋助は立ち上がり、手酌でお酒を呑み始める。




甘いのは飴玉だけじゃなくて。
貴方の声も。
貴方の身体も。
全部私にとっては、甘いモノ。



20091117



20000HIT有難うございます★
キリ番申請していただいた佑美様へ捧げます。
「高杉甘裏。とにかく甘く甘く」
甘い飴玉って、意味違いなような(汗)
ご精読ありがとうございました。


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あきゅろす。
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