1 穏やかな夜 俺は満月を見上げている―…… 今日はどれ位走ったのだろう こんなに走ったって、奴の手掛かりは何も無かった 「あ〜かごめに会いてぇ」 急にかごめに会いたくなった 「鋼牙、いきなりどうしたんだよ」 銀太と白角が不思議そうに鋼牙を見た 「俺はかごめに会いに行く!!!お前らはここで待ってろ!」 そう言い捨てるとつむじ風と共に猛スピードで消え去った 「鋼牙の奴相変わらず勝手だな〜」 白角がため息をつく 「いつもの事だろうーιけどよぉ、女なんてどーでも良かった鋼牙があれ程にまでなるとはな〜」 「よっぽどかごめ姐さんに惚れてるだろ」 昼間散々走り回された銀太と白角はそのままゴロンっと横になった その頃犬夜叉一行は焚き火を囲んでいた 「今日は野宿かあ〜」 かごめが不服そうにつぶやく 「仕方ねーだろ。文句言うな!………んっ!?!?」 犬夜叉の鼻がピクッと動く 「どうした、犬夜叉?妖怪か?」 「四魂のかけらの気配よ……二つ!」 つむじ風が勢い良く迫ってきた ビューン! 「よっ!かごめ♪会いたかったぞ」 しっかりとかごめの手を握る鋼牙 「鋼牙君!!どうしたの?」 「てめー!!!!痩せ狼!!何しに来やがった!」 犬夜叉が鋼牙を殴り付けようとした 「おっと!犬っころ!!!邪魔すんじゃね!俺はお前に用はねーんだ!ばーか!」 ヒョイっと攻撃を躱し、かごめを抱き上げた 「痩せ狼!!かごめを離しやがれっ!」 「けっ!うるせーな!かごめ、ちょっと出掛けるぞ♪」 「え!?」 そう言うとまた鋼牙はかごめを抱え走り去って行った 「あのやろー!かごめをさらいやがった!!!!」 犬夜叉はブチ切れていた 「犬夜叉落ち着きなさい。」 「落ち着いてられるか!くそっ!」 「そうじゃ!犬夜叉!!かごめを取り返せ!じゃないと鋼牙の奴かごめに…………うわぁ〜!」 「七宝何想像してるの?」 「ダメじゃ!!!!!犬夜叉!かごめをっ!」 「犬夜叉ならもう行ってしまった」 「かごめちゃんの事になると早いね(笑)」 [次へ#] [戻る] |