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どうしてこうなった
破滅な関係※15禁?


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緊急事態が発生している。


現在、俺相田明は……

元恋人明彦にベットに押し倒されている。

しかも、押し倒されているだけじゃない………絶賛本番中だ。


「っあ、お、い!こら、っくふっ……やめろ!動くなっ!俺は……幹夫じゃ……ねっ」

「んー、知ってるよー。アッキーはアッキーでしょー」

「離せって!あぁっ、幹夫がもうすぐ……病院からっひ、帰ってくるっから」


畜生、力じゃかなわないこの非力な自分が情けない。

俺は、背面座位の形で後ろから突き上げてくる明彦に、必死に訴えかけるが明彦は一向に腰の動きを止めない。

むしろ、徐々に早く、激しくなっている気がする。


「だってー、アッキーさぁ、ミキが風邪ひいてる間はエッチ禁止とか言うじゃん。俺、もう我慢できねーもん!」

「ひっあぁん!っ、あた……りまえだろうがっ!幹夫は……じゅけんせいっあ、なんだから。少しの間くらいっ、我慢しろっ」

「むりー」


言いながらガンガン突いてくる明彦に、俺は気持ちよさやら逃げたいやらで、目から涙が流れてくるのを感じた。

コイツめ。
マジでセックス依存症じゃねぇか。

俺は背後の明彦の息遣いを久しぶりに感じながら、病院へ行った幹夫の後ろ姿を思い出していた。


一人で大丈夫だったろうか。

やっぱついていけば良かったかな。

フラフラしてたよな……幹夫。


そう、明彦と幹夫が風邪でダウンしたあの日から3日。

次の日には元気に復活した明彦とは裏腹に、日頃の疲れも合いなっていたせいか、幹夫の風邪の具合は結構長引いた。

その為、俺は幹夫の熱が下がるまではセックスはするなと明彦に通達したのだ。

もう、その時の明彦の顔は……あれを思うと3日禁欲しただけでも頑張った方だと褒めてやるべきなのだろうか。

とりあえず、幹夫は一度家に帰そうとも思ったのだが、いかせん熱が高くて歩かせるのはどうしても無理だった。

それに、幹夫自体が家に帰りたがらなかった。

故に、幹夫はうちに置いておく事にしたのだが………


これがまた大変だった。

体力の極端に落ちた、言わば絶滅危惧種の幹夫と、己の欲求に忠実な発情期ライオン明彦を家の中に同時に飼って居るようなものなのだ。

目を離すとすぐに明彦は熱を帯びて、何気色気的なものを放つ幹夫へとのしかかろうとする。

それを俺は毎回引っ張って引きはがし、イチから説教して言い聞かせてやるのだ。


『幹夫は今受験生だから早く体をなおさなくちゃなんねぇの、だから手を出すなら元気になってからだ』


もう……このセリフを何度言った事か。

絶対20回以上は言った。

なのに、この発情期の獣は一向に俺の言う事を理解してくれなかった。


それが、まさに今の状況だ。


明彦の熱が大分下がり、とりあえず大事をとって病院へ行って来いと俺は幹夫に言った。

熱が高かったからな……インフルエンザとかじゃねぇか調べとくべきかと思ったんだよ、俺は。

それに、家に居るより病院の方が絶対安全だからな。


そしたら、まさか俺が我慢の限界を迎えた明彦に襲われた。


うん、マジで襲われた。


これは一番最初に突然抱かれたあの日の事を鮮明に思い出させる抱き方だった。


コイツは……俺になら何しても許されると……マジで思ってんな……



ったく……問題は、俺じゃ、ねぇだろうが……


お前が付き合ってんのは幹夫だぞ。

幹夫の気持ちを……考えろよな


俺が一人フラフラと病院へ向かった明彦の背中を思い出し、ツと涙を流した瞬間。


俺を今までで一番の突き上げが襲った。



「あぁっ、ふっ、あぁぁぁん!」



………しかも、それと同時に……突然寝室のドアが開かれた。




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