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11時間差レター
幕間2:進展

こうして、本村洋と杉薫は、互いに顔も名前も知らぬまま奇妙な文通を行い続けた。

11時間という時間を越え、互いに届く手紙。

少しずつ近くなる気持ちとは裏腹に、彼らの距離は曖昧だった。

互いに街ですれ違ったとしても、気付く事はない関係。


だが、それは次第に互いは無くてはならない存在になり―――

季節はいつの間にか、春を越え、夏を越え、秋の到来を迎えていた。



そして、奇妙な文通の終わりも、刻一刻と迫っていた。


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あきゅろす。
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