[携帯モード] [URL送信]

短編集
紫式部の苦悩日記

---------
11月26日
紫式部の苦悩日記
---------



あー。
なんかもう頭いっぱいいっぱい。
もうしばらく、恋愛小説とかいいわ。

勘弁だわ。
男と女のあーだこーだとかもう本当にしばらく考えたくない。
結局どんだけ好きでも最後にヤる事はみんな一緒なのよ。
ゴールは同じで、その途中経過が紆余曲折ってるだけで、まぁ最後は皆ヤるのよ。

あー、ヤバい。
考え過ぎて思考が荒んできた。

ただ、もう、ね。
もう考えたくないのよ。
マジで。

そう言って、全てを投げ出せたらどんなに楽かしらね。

趣味で書き始めた恋愛小説が、まさかここまで人気になろうとは空想妄想好きの私だって予想しちゃいなかったわ。
事実は小説よりも奇なり、とかね……。
マジでこの言葉、的を射すぎて、怖い。
先人達の教えマジこわいわぁ。
的射すぎ。百発百中ですかっての。

……あぁ。ちょっと暇だったの。
だからサイト作って匿名で小説とか書いて楽しもうと思っただけだったの。
あんまし漢文とか読めたり、頭いいのバレたりすると陰口ヤバかったから。
だから匿名でケータイ小説書いてただけだったのに。

女房の友達の一人に口を滑らせたのがそもそもの間違いだった。
アイツが、口軽いの忘れてた自分マジで軽率。
小説読んだアイツが「これ、チョー面白いし!早く続き書いてよー!」とか言ってはしゃいでた次の日にはアクセス数が跳ね上がってたからね……。
10くらいしかなかったアクセス数が一気に500とかなった瞬間、アイツの仕業だって確信したからね。

アイツ生ける2ちゃんかよ。
晒されるよりタチ悪いわ。
しかも匿名なのに、私が書いてる事もセットでバラしてんじゃねぇよ。
匿名希望が泣くわ。

そのせいで毎日毎日アクセス数が増えるし、最近では1日1万アクセスとか超えるようになって。
挙句の果てには天皇とかにまで知れ渡ってしまったからね。
天皇意外に恋愛小説読む人だったんだーって、ちょっとビビったじゃん。

もうそろそろ完結にしよう。
そんな思いで、やっと話を終わらせたら、即BBSに書き込みあってビビったわ。

----------
やっほ!
Byテンノー
続編よろ。
-----------

テンノーって。
HNテンノーって。
しかも、タイトル「やっほ!」って。
本文「続編よろ。」って。

お前……私今まであの作品に何万字書いてきたと思ってんだよ。
それを終わらせようとした瞬間「続編よろ。」って。
続編希望を4文字に納めてきたからね。
とりあえず、感想とか書いて欲しかったし。
マジ一言でもいいから。

あぁ……マジで。
最初、荒らしかと思ったし。
現に私の心の中を盛大に荒らしていったし。
もう書きたくないっつってんじゃん。
そろそろ恋愛小説じゃないやつ書きたいし。
他の作品書かせてほしいし。

だいたい続編って絶対成功しないし。
あれ、なんか前作より面白くなくね?って絶対なるじゃん。
もう嫌そう言うの。
女が漢文読めるだけで掲示板じゃ叩かれんのに、これ以上叩かれたくねぇし。

テンノーさんはいいっすよ?
読んでるだけだし。
「続編よろ。」って書けば済むし。
私、何万字書けばいいんですか。
手、漏れなく腱鞘炎になりそうなんですけど。

あぁぁぁ。
でも相手天皇だしなぁ。
他のコメントでも続編期待してます!とか来てるしなぁ。
正直私ってバレてるから書かなかったら書かなかったで文句言われそうだしなぁ。

あぁぁぁぁ。
閉鎖して新しいサイト立ち上げたい。
今度は恋愛ものじゃなくて蹴鞠のスポーツもの書きたい。

不細工でのろくて宮中じゃゴミのように扱われてる士官が、蹴鞠でヒーローになって行く話し書くんだぁ。
「鞠は友達!」とか言わせるんだぁ。


あー、とりあえず。
寝よ。
明日、考えよ。


おわり
※ちゃんと続編書きました。

[*前へ]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!