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番外編
七夕の話

【七夕の話】

楓→楓
彦星→彦
蛭池→蛭


彦「わぁー!なんか家の中に竹があるー!すげー!」

楓「彦星、これは笹だよ。一応言っておくけど、食べられないからね」

蛭「……楓よぉ、いくら彦坊でも笹は食わねぇだろ……」

楓「いや、念の為……ね」

彦「ねーねー!何で家の中にササがあんのー?食べるのー?」

蛭「……………」

楓「……これはね、彦星。食べられないんだよ、わかる?食用じゃないの」

彦「ふーん!じゃあ何の為にこの竹あんの?!」

楓「じゃあここで彦星に問題です」

彦「わぁ!じゃあさ!せーかいしたら楓、ごほーびにオレにキスしてー!」

楓「はい!正解は今日が七夕だからです!」

蛭「…………」

彦「あーっ!そっか!たなばただからかぁ!」

蛭「(流すのか)」

楓「七夕は彦星にも名前に縁があるから知ってるよね?」

彦「しってる!おりひめとひこぼしの話!」

楓「そうそう、7月7日は離れ離れになってた彦星と織姫夫妻が年に1度出会える日だよ」

蛭「年に1度の逢瀬か……そいつぁ切ねぇな。究極の遠距離恋愛じゃねぇか」

楓「まぁ、結婚生活にかまけ過ぎて日常生活にまで支障をきたすようなら離れ離れになっても仕方ないよ。お互い距離をとるべきだったんだ」

蛭「…………楓、お前も言うなぁ。いいじゃねぇか。周りが見えなくなる程お互い好きなんて、幸せなこったぜ」

彦「あはは!ひこぼしとおりひめは毎日エッチして仕事しなかったから天の川で離れ離れになったんだよ!」

楓「っな!そんな……ダメだよ!確かに夫婦なんだから色々あるだろうけど……そんなのダメだよ!破廉恥過ぎる!」

蛭「……破廉恥か」

彦「だから七夕は年に1回ひこぼしとおりひめがエッチする日ー!」

楓「………!」

蛭「おい彦坊、オメェ七夕の話、一体誰に教えてもらった?」

彦「ねーちゃん!」

蛭「……ったくあの人なら言いかねねぇな」

楓「…………この二人は互いに違う恋を見つけるべきだ。もう会うべきじゃないよ」

蛭「……………あー、彦坊のせいで楓がめんどくせぇ事考えだしたぞ。七夕全否定だな」

彦「えー、オレのせいー?」

楓「そんな体だけの関係……きっと二人の為にも良くない。もし織姫が妊娠してしまったらどうする気だろう彦星は……責任取れるのかな」

彦「んー。どーしよう……にんちする?」

蛭「認知なんてよく知ってんなぁ、彦坊」

彦「ねーちゃんが言った!女の子をはらませたらにんちしないとダメって!ねーちゃんはにんちさせてきょーせいてきに結婚したって!」

楓「でも……認知したって彦星と織姫は離れ離れなわけだから……どっちに子供の養育権を持たせるか話し合わないといけないな」

彦「にんちして好きな人と結婚できるなら、オレは楓と結婚したいから楓を妊娠させるー!そしてにんちするよ!」

楓「いや…、もしくは既に織姫には子供が居て、この年に1度の逢瀬は……実は子供の親権を争っているんじゃ……」

蛭「おい、いい加減どっちも落ち着け」

彦「きめたー!今年の願い事は、楓の子供をにんちできますよーににしよう!」

楓「そんな争いの渦中に立たされて、子供が幸せになれる筈ないよ!やっぱり今の二人の関係は、どう考えたって良いわけない……!本当に…二人はもう会うべきじゃない。間違いが起こる前に……」



蛭「……はぁ……コンビニ行ってくっか」







イチゴミルクでも飲まねぇと
やってらんねぇな

ほんと






強制終了


→三人の願い事









【三木楓】
世の中から不幸な子供が居なくなりますように

【堀田彦星】
楓の子供をにんちできますよーに!


【蛭池綾香】
さっさと卒業して地元に帰りてぇ





おわり


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あきゅろす。
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