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リセット人生、前向き設定


学校にも慣れてきた三日目、部活動の時間で

あたしはまだどうするかも決めていなくて、暇だった


『雅ーッ』

『? …あ、円堂くん』


にこっと笑い、こちらに手を振る円堂くん

まだはっきりと道を覚えれていないあたしのために

毎日送り迎えをしてくれている一人だ


円堂くんの隣には、豪炎寺くんもいた

顔が赤くなっていたのは、気のせいじゃないはず


必死に話を聞いてくれた日から、よく話すようになった

隣の席っていうのもあるんだろうけど

なんか、話しやすいっていうか…


豪炎寺くんのきっかけは円堂くんらしい

なんとなく分かる、あの純粋な瞳とか

どこまでも前向きなところとか

見習いたいものを全て持っているから


―――彼がいる、いないでは空気も変わるし


『雅ー、ちょっと待っててくれよな』

『うん、なんかごめんね』


円堂くん風丸くんと登下校

最近は、同じクラスの半田くんとか、何人か増えてきた


きっと、円堂くんの人の良さなんだろうな


うらやましいや


『あ、悠乃ちゃん』


こっちこっち、と手を振るのは同じクラスの木野秋ちゃん

円堂くんやサッカー部とよく関わっていたら、話しかけられた

最近はよく話をする


『円堂くんも、監督も良いって言ったし
こっちで見てったら?』


そう手招きされ、マネージャーさん達と一緒に応援をした


ふと思った、またドラム初めようかな






(少しは、前みたいに 笑えるようになってるかな)



 

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あきゅろす。
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