生き方がロックンロールだと言われて 喜んでいたあの人は きっとロックンロールよりも別のモノが 欲しかったに違いない 庭の隅の酒蔵で音楽が発酵している ヴィンテージのロックンロールは 時代の空気と共に積まれてゆく 自分の出番が終わったら サッサと帰ってしまうあの人 どうか私たちの演奏を楽しんでください、と いつも満面の笑顔 そんなに急がないでたまには 耳を傾けたらいいのに 音楽家の庭に 聴こえてくる音に 曲がり道の向こうが 結局何も見えてないなら その先を信じろって歌うのは無責任じゃないのかい 口当たりのいいだけの愛の歌はもう沢山でしょう 何の根拠もない夢や希望の歌ももう沢山でしょう mathis [*前へ][次へ#] [戻る] |