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百万打!
短編・拍手

1、にゃんこたち
愛しのきみは。
「カリンちゃんカリンちゃん!!衣装、新しくなりましたね!」
「っげ、おま、またかよ!!」
「というわけでカリンちゃん、こちらに着替えましょう!」
「嫌に決まってんだろうが!」
「着替えてくださらないんですか…?」
「うっ…着替えねぇ!お前のその可愛い顔攻撃はもう見慣れたんだよ!」
「…。カリンはマヤのお願い聞いてくれないの?」
「ちょ、スカートで膝に乗り上げてくんな!!誰がカリンだ!誰がマヤだ!俺はもうだまされねぇ!!」
「…。ねぇ、着替えましょう?…和希くん?」
「っキャラ崩壊して色仕掛けしてくんなー!!」



「ねー、タカ」
「あ?」
「ネコがじゃれあってるんだけど」
「そうだな」
「興奮してるっしょ」
「…まぁな」
「4Pでもしよっかぁ」
「……そうだな」









2、仲良し
怖がりな君の
「……俺は、トモと一緒に買い物に行きたいと思って誘ったんやけどもォ…な・ん・で・お前が居んねん!」
「ああ!?うるせーよ、抜け駆けしようったってそうはいかねーぞ!」
「はぁー?抜け駆けとか人聞き悪いこと言わんといてくれるぅー?俺はお前みたいなんと違って下心なしで、純粋に、ふっつーにトモと楽しみたいと思って来ただけですけどぉ?」
「ってんめぇ猫被ってんじゃねぇぞ!?」
「何の話ですかー?」
「っんの…」
「二人とも…仲良いね」
「「どこが!!」」
「………」
「っは、わ、悪い友永、今のはお前に怒鳴ったんじゃなくてだな…」
「トモ、それはお前の勘違いやから、もう二度と言わんといてな?寧ろ仲最悪やから」
「おまっ…」
「…なんで仲悪いの?」
「そりが合わんからや。トモかて今でも転校生派は嫌いやろ?」
「……うん」
「それと同じ」
「…そっか。わかった」
「ッチ…」
「謝るだけが全てやないんやで、新しいオトモダチクン?」









3、呼び方
副会長さまの苦悩
「りーっつーん」
「一実、一応諦めながらも言っとくけど、その呼び方やめて。殴り飛ばすよ」
「いつも思うけどりっつんっていちいちつっこんでくれるよね」
「何、無視しようか?」
「いやいやいやっ!嬉しいんだよー!優しいりっつん!」
「うざい。…そういえば一実さ、会長とか名前で呼ばないの?」
「?そうだね。会長様は会長様だし」
「中学からの付き合いなんだし、呼んであげれば?」
「えー?だって会長様だよー?無理無理。親衛隊に殺されるし、恐れ多いよー」
(今の時点で相当なことに気付けよ)









4、呼び方
愛しのきみは
「旭」
「なんですか、先輩」
「…そろそろ、だな」
「はい」
「名前を…」
「あ、カリンちゃん!」
「ぎゃーっ!お前こっちくんな!今カリンじゃねぇだろ!カリンって呼ぶなよ!」
「…確かにカリンちゃんではないですね。…不良同級生」
「いきなり辛辣すぎだろ!」
「ではなんと呼べばいいんですか。えーと、名前…確か先輩方が呼んでらっしゃいましたよね。かー…和希くん?」
「!!ッ気持ち悪い!呼び捨てでいい!」
「いえ、和希くんで」
「なんでだよ!」


「出遅れたねー、タカ」
「うるせぇ」









5、喧嘩
拍手
「そういえば」
「?なんだ、梛月」
「前から思ってたんですけど」
「ああ」
「琴見先輩と朝近先輩って、どっちが喧嘩強いんですか?」
「「………」」
「あー…やっぱ琴見じゃね?」
「そうかー?体格的にもお前じゃねーの?」
「…そこで自分だと言わないのがあなたたちらしいですよね」
「まぁ別に、朝近より強かったところでいいこともねーしな」
「俺らがマジで喧嘩することはねーだろうしなー」
「ま、したところでお互い本気になれなそうですしね」
「梛月もだけどな」
「俺は朝近先輩なら本気で殴れますよ」
「なんで俺限定なんだよ!」
「文句言わないでくださいよ。じゃあ、尊敬する先輩方に手を出すなんて恐れ多いです」
「じゃあって言ったよなお前、今」
「知りません」









6、ヒーロー
拍手
「朝近先輩かっこいいです…」
「そうかー?」
「そうです!真っ先に敵に突っ込んで行くなんてとてもできることじゃないです!」
「突き飛ばされたっつった方が正しいかもしれないけどな。なぁ梛月」
「ちょっと、琴見先輩。俺がやったみたいな言い方はやめてくださいよ」
「言ってねーよ」
「目が言ってます」
「目は喋らねーもん」
「……」
「すごいなー、すごいなー…」
「…霞クン、朝近先輩みたいに、いの一番に敵に突っ込んでいく人をなんて言うか知ってます?」
「え?なんでしょう…?」
「『かませ犬』って言うんですよ」
「かませ犬…」
「戻ってきたら言ってあげるといいと思いますよ」
「はい!」


「梛月お前…」
「なんですか、琴見先輩?」


「朝近先輩すごいです!見事なかませ犬っぷりでした!」
「………霞、それ誰から教えられた?」
「え?」
「その言葉」
「?梛月先輩ですけど…」
「やっぱりお前か梛月ィ!!」









7、料理
拍手
「琴見、ホント料理上手いよな」
「あー?褒めてもなんも出ねーぞ」
「褒めなくても弁当は出てくるし、家に行けば夕食まででてきますけどね」
「まぁな」
「なんでしたっけ。お母様が仕事終わって作るのは大変そうだから覚えたんでしたっけ?」
「あー」
「とても不良のエピソードだとは思えねーな」
「本当に親孝行ですよね、琴見先輩」
「まぁ女手ひとつで育ててもらってるからなー」
「誰かこいつ不良っつった奴出て来いよ…」









8、成績
拍手
「よー、梛月ー」
「ううー…テスト結果返ってきた…」
「琴見先輩、朝近先輩。今回はどうでした?」
「俺はいつも通り。半分よりは上だよ。周りが周りだしな」
「ですね。まぁ俺は他校に居たにしても多分一位ですが」
「嫌味か」
「事実ですよ」
「……」
「で、さっきからこちらを恨めしそうに睨んでらっしゃる朝近先輩はどうだったんですか?見たところ、聞かずもがなってところでしょうが」
「うるせぇ」
「この勉強も何もしねー、テスト受ければ学年上がれるようなとこで、勉強してるにも関わらず後ろから三番目て、ある意味すごいよな」
「うるせー!!」
「逆ギレはやめてくださいよ。というか本当、俺が見たのに勉強できないとか、どうかしてますよね」
「何かに呪われてんじゃねーの」
「何かってなんだよ…勉強できない不良の霊か?あ?」
「知らねーよ」


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