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百万打!
アンバランス31〜36

31、無言で押し倒してみたー
VS碓氷朧
「………」
「今度はなんだよ!邪魔!退け!」
「………」
「…碓氷?」
「………」
「何かあったのか?」
「………」
「黙ってちゃわかんねーだろ。取り敢えず起きろ、話聞くから」
「…お前は、アホだよな」
「ああ!?心配してやってんのになんだよ!?」
「普通押し倒してきた相手の心配なんかしねーだろ」
「お前が何もしゃべらないで、真顔で見下ろしてるからだろ!?心配になんだろ、普通」
「お前の普通はおかしい」
「おかしくねーよ!」
「つかお前がおかしい」
「おかしくねーよ!?」









32、無言で押し倒してみたー
VS碓氷雅
「………」
「………」
「………」
「…………何、先生」
「………」
「いやなんで無視なんだよ」
「………」
「先生、邪魔なんだけど。退いてくれませんか」
「………」
「おい大声出すぞ。隣の研究室の新藤先生在中だったからな」
「………」
「新藤先せ…」
「あーもう、わかったからやめろ!本気でやんな!」
「あんたが黙ってるからだろ。てか新藤先生ならネタにしてくれるし困らねーだろ」
「だから嫌なんだよ!あいつのネタに仕方面倒くせーだろ」
「だから呼ぼうとしたんだけどな。因みに本当は今講義中で居ない」
「なんで講師の講義時間覚えてんだよ…」
「あんたの部屋にくるとき手前だから覚えただけだっつの。つか、マジでなんだったの」
「あ?いやー、色気のある反応が返ってくるかなーと思って」
「へー。そりゃ残念だったな」
「ホントにな」









33、無言で押し倒してみたー
VSすずな
「………」
「おう、どうしたすずな」
「………」
「なんか嫌なことでもあったか?」
「………」
「つかその体勢疲れねーの?乗っかれば?」
「………」
「すずなー?どうした?眠いのか?」
「…しましま」
「なんだ」
「結婚して」
「だが断る」
「ゆきじと結婚して!」
「だから無理だってば」
「私のお父さん兼お母さんになってー!!」
「その場合ゆきじはお父さん兼お母さん兼実兄になるぞ!?」
「本望だ!」
「何がだよ!」
「しましまに育てられたい…」
「二十代前の女性の台詞じゃない」
「なぜ私はゆきじとしましまの子として生まれてこなかったんだろう…」
「なんでお前がこんな女の子に育ったんだろうな…」









34、無言で押し倒してみたー
VS山井
「………」
「山井邪魔」
「………」
「山井退け」
「………」
「山井死ね」
「酷くない!?俺の扱い酷くない!?」
「っせーなこの距離で叫ぶな!つか邪魔だから、マジで」
「鏑木のバカー!イケメン!襲ってやる!」
「おう、指一本でも触れて見ろ、俺はここから巻き返してお前をぶん殴る」
「ごめんなさい!」
「謝んなら最初から変なことすんなよ。鬱陶しい」
「だから扱い酷いってば!彼女に振られたんだもん!」
「もんじゃねーよ。どうせそんなことだろうと思ったから相手にしなかったんだろうが」
「鏑木の鬼…」
「ほお、俺が鬼なら今から言おうとしてたアイスくらいならおごってやろうかっつー言葉はなかったことにしていいんだな?」
「すみません鏑木大好きです!天使!鏑木マジ天使!」
「それはそれでムカつく」
「なんで!?」
「アイスからジュースに変更な」
「ええー!?」









35、無言で押し倒してみたー。
VSゆきじ
「………」
「ゆきじ?」
「………」
「えっと…どうかしたか?」
「………」
「ゆきじさん?」
「………」
「熱…はねーよな?酔ってもねーし、ええと…」
「………」
「ゆ、ゆきじ?」
「…く、ふは」
「え」
「なんで俺にはそんな態度なの?動揺しすぎ」
「…だってお前がこんなことしてくること、ほとんどねーじゃん…」
「だからって普通そんな吃る?」
「うるせーな…。お前は普段こういう冗談がねー分対処の仕方がわかんねーんだよ」
「本気だったらどうすんの?」
「…それはそれで対処のしようがねーな」
「ま、しないけどね」
「だろうな」
「冗談ならまたするかもだけど」
「そんときは対処考えとくわ」
「そ。楽しみにしとく」









36、代澤委員長
「お」
「げ」
「あ?八束と碓氷じゃねーか」
「よー代澤」
「話しかけてくんじゃねーよ。仕事戻れ崎村に怒られるぞ」
「ふんっ。今日は早めに書類終わったからな、今は見回り行っていい言われてんだよ」
「相変わらずてめぇは、なんで部下に使われてるんだよ…」
「使われてねーよ。何か忘れてないかちゃんと確認とらねーと怒られるから許可もらってるだけだ」
「俺はなんでお前が風紀委員長なのかわからない」
「そうか、俺にはわかるがな」
「なんでドヤ顔なんだよ」
「お前は『なんで』だのなんだのが多いな。そんなに人に聞いてばっかじゃリーダーは務まらないぜ」
「………」
「碓氷、抑えろ。気持ちはわかる」
「離せ八束、前々からいっぺん殴りたいと思ってたんだ」
「だから気持ちはわかるってば」
「別に殴ろうとしてもいいが、お前に殴られるつもりはないぜ?」
「…わかった、そうだな。風紀委員長相手じゃ分が悪い」
「え、碓氷が退いた?」
「だからちょっと崎村に、風紀委員長に喧嘩売られたって言ってくるわ」
「待て!それだけはやめろ…」
「じゃあ一発殴らせろ」
「……。…お前ら仲いいな」
「「よくねぇよ!」」









37、遊び
「そういえばさ」
『うん』
「碓氷がさっき部屋に来たんだけど」
『襲われた?』
「違う。なんでいきなり襲われなきゃいけねーんだよ。つーかたとえそうだったらこんなトーンで話さねーよ」
『なんだつまんない』
「つまらなくて結構。んでさ、いろいろ話してたんだけど」
『うん』
「この年代の奴らって、何して遊ぶんだろうな?」
『……志麻、俺らと碓氷くん、二つしか違わないよ?』
「知ってるよ。でも碓氷と何すればいいのかわからなくて、非常に困った」
『ナニすればいいんじゃないの』
「凌さん!?酔ってんの!?それ酔って言ってるの!?」
『冗談だよ。ていうか志麻普段友達と何して遊ぶの。友達多いでしょ』
「基本的に遊ぶときは出かけるから、家でなにすんのかわかんねんだよ」
『家に友達呼んだりしないの?』
「よっぽど仲良くねーとな。その仲良い相手は多分参考にならねーし」
『参考までに』
「主に本読んだり」
『…?遊ぶんだよね?』
「おう。部屋で好き勝手に本読んで、レポートして、適当に授業の事とか話したり?ほっといて飯作ってる時は特に何もしてねーし」
『家族か!』
「だよな。あ、でももう一人だとたまにゲーム付き合えって言われて圧勝したら今度は実戦ね!って殴りかかってこようとするのを止めたりしてるから」
『志麻の家での遊びがわかんない』
「だろ?だから聞いてんだよ」
『…まぁ無難に対戦ゲームでもしてればいいんじゃない?』
「だが夏彦の部屋にハードはない」
『今日一日何してたの?』
「主に生徒会の仕事」
『それは遊んでない』
「俺もそう思う」


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