百万打！
眩暈がする11〜20
11、親衛隊
天崎晴生副会長親衛隊（副派）
「天崎さま、こんにちは！」
「浅井君。こんにちは」
「天崎さま」
「井田先輩。大学合格おめでとうございます」
「あ、天崎さま！」
「田岡くん。大丈夫ですか？顔色が優れないようですが」
「え…」
「天崎さま、本当に素敵！！」
「なんでいちいち名前で呼んでくださるんですか！愛しい！！」
「まさか俺の大学合格なんて知って、覚えていてくださるなんて…」
「顔色まで…」
「あの方が会長のネコだと思うと…」
「……」
「……」
「…それはそれで素敵です、天崎さま…！」
骨抜き。
12、親衛隊
天崎晴生副会長親衛隊（素派）
「天崎さまっ！会長さまとはどうですかっ！？」
「へぇっ！？え、いえ、あの…どうということもないですっ！」
「あ、雪ちゃんお弁当…」
「晴生くん、口調」
「晴生ー、明日の弁当いいから」
「え、嵐ちゃん明日来ないの？」
「晴生くん、口調」
「晴生」
「会長っ！？ど、どうされたのですか？」
「いや、普通にお前に会いに」
「ははは恥ずかしいこと言わないでよ！」
「天崎さま、会長さまの事本当にお好きなんですね！」
「はいいっ！？す、や、す…き、ではありますが…」
「会長さまのことになると真っ赤になられる天崎さま可愛い…」
「凍坂さまと峰藤さまだけちゃん付けな天崎さまかわいい…」
「凍坂さまに怒られる天崎さま可愛い…」
「天崎さま可愛いよ天崎さま…」
変質的。
13、親衛隊
凍坂真雪親衛隊
「凍坂さま！何かお飲み物お持ちしましょうか！」
「ん、ああ、結構です。それより」
「はい。今日の天崎さま周辺の報告をいたします」
「会長親衛隊は何の問題もありませんでした」
「両書記、書記親衛隊も問題ありません」
「そうですか」
「凍坂さま、男子体育の中村先生が、授業中天崎さまを見ていたようですが、警戒いたしますか？」
「そうですね。少し気を付けて見ていてください」
「了解いたしました！」
別名、天崎晴生警護隊
14、夏
「暑い…。晴生くん暑い…冷房下げようよ…」
「雪ちゃん、今25度だよ」
「ホントに暑いんだよ晴生くん。私溶けちゃうよ。凍坂さんが暑くて溶けて死んだらギャグにもならないよ。失笑するしかなくなるよ」
「雪ちゃんは本当に温度変化に弱いよね」
「いや、つか25度で暑いって言ってるのはおかしいだろ」
「秋嵐くん、私の部屋の設定温度は基本20度だよ」
「寒いだろ！！」
「冬は25度がベストなのになぁ…」
「暑いだろ！！」
「快適に過ごしたい…」
「雪ちゃんの快適はみんなの快適とはずれてるよ…」
15、風紀委員会
「いーんちょーっ」
「風見、おはよう」
「おっはようございまっす！」
「どうした？朝から教室まで来て」
「んー？別に用はないけど、いーんちょーに会いたくなっちゃった！」
「そうか、それならいいんだ」
「どれがダメなの？」
「委員会関係のことだと、また忙しくて風見に構えなくなるだろ？」
「いいんちょー…マジでイケメンですっ！惚れ直した！」
「ありがとう。俺もお前に惚れてるよ」
「もうっ…彼氏がイケメン過ぎて辛いです！」
「風見は可愛いけどな」
「照れるからやめてー」
「ねぇ晴生くん、アレ止めて来てよ」
「ヤだよ。…ていうか雪ちゃんに止めて来いって言わせるなんて本当に相当だよね」
「そうだよね…」
さすがにリア充氏ねと思う雪ちゃん。
16、成績
「会長、定期テストどうだった？」
「あー、一応上がったが」
「…えーと。じゃあなんで見せてくれないの？」
「見せられるわけねぇだろ、お前二位だろ」
「今回は三位だったよ。雪ちゃんが二位」
「同じだっつの…」
「因みに一位はもちろん嵐ちゃん」
「それは知ってる」
「でも最近諫早が頑張ってるんだよねー。ちょっと三位の座も危ういかも。まぁ頑張るしかないんだけどね…」
「はぁ…なんつーか、がんばってんのにどんどん離されてく気がするな」
「そんなことないよ。Sクラスに上がるために頑張ってるんでしょ？」
「…芦屋の野郎」
「あはは。まぁ俺の場合頑張らなきゃ学園自体に居られないからね。会長が追いつけないようにがんばるよ」
「追いついてやるよ」
17、呼び方１
「晴生くん」
「晴生」
「…会長と雪ちゃんが揃って俺に話しかけてくることにものすごい不安を覚えつつ、何？」
「晴生、俺はもう半年したら会長じゃなくなるわけだ」
「うん、俺も副会長じゃなくなるね」
「その時の練習として…」
「お断りします」
「まだ言い終わってねぇよ！」
「名前で呼べっていうんでしょ？人前では無理です！」
「晴生くん、私たちがいつまでもワンパターンだと思ったら大間違いだよ」
「いや二人で来た時点でびっくりはしてるんだよ？」
「晴生、俺のことを」
「あ、言うんだ。……まあ、はい」
「名字で呼べ」
「…は？」
「名字。一条」
「え、いや、でも」
「諫早とかは名字で呼び捨てだろ」
「いやそうだけども、でも会長は会長じゃん」
「だから会長じゃなくなるんだよ晴生くん」
「だから名字で呼べ、晴生」
「なんで微妙に息ぴったりなの、二人とも…」
「晴生」
「うう…あー、んー…一条…？」
「………」
「な、何」
「…なんか違う」
「へ？」
「なんか違うから出直してくる」
「えええ…」
18、呼び方２
「晴生くん」
「晴生」
「また来た…」
「晴生くん、今回は完璧です」
「うん、なんて呼べばいいの？」
「いやに素直だね」
「もう抵抗する方が疲れたよ…。で？なんて呼ぶの」
「一条くん」
「ぶはっ！！…いっ……」
「一時期まだ晴生くんも会長も生徒会じゃないときに言ってたでしょ？」
「ちょーっ！何言ってるの雪ちゃん！言ったの！？言ったんだ！恥ずかしいからやめてって言ったよね！？」
「もう言っちゃったんだから仕方ないじゃない」
「そんないい笑顔で言われても！！」
「取り敢えず呼びなよ晴生くん」
「笑顔怖い！」
「晴生、呼ばないと終わらないぞ？」
「諭さないでよ！」
「呼べよ、晴生」
「迫らないでよ！あー、もう。一条くん。一条くんでいいんでしょ」
「………」
「…ええと、何？またなんか違う？」
「いや…」
「？」
「今度からそれでお願いします」
「敬語ッ！？」
「晴生くん的にもそんな抵抗なかった感じかな？」
「まぁ、呼び捨てよりは。なんか前に呼んだことあるらしいし…」
「引きずらないの。でも、じゃあいいんじゃない？その呼び方で」
「んー。…会長じゃなくなったらね」
「半年…あと半年……」
「一条くん、怖いんだけど」
19、スポーツ
「晴生は意外と運動神経いいよな」
「意外とっていうのが失礼だけど、スポーツは好きだね」
「球技とかも苦手はなさそうだよな」
「まあそうだねー。大抵のことはそつなくこなせるつもりだよ。さすがに嵐ちゃんレベルでは無理だけど」
「峰藤と比べんなよ…」
「それはそうと、会長は球技苦手だよね」
「う…」
「運動神経でカバーしてるけど、見てて苦手そうだなーってずっと思ってた」
「…仕方ねーだろ、苦手なんだから」
「別にいいじゃん、苦手でも」
「なんかカッコ悪いだろ」
「そう？」
「そうだよ」
「そっかー。取り敢えず次の球技大会で会長と戦えるようにがんばろー」
「おい」
20、雨高校時代
「芦屋委員長、今日のお昼に制裁現場に居合わせたそうですね」
「あ？まーな」
「危ないからお一人でやめてくださいと申したはずですが」
「いいだろ別に、僕が助けなきゃあの生徒ヤられてたぞ」
「それでもご自分の身を大切にしてくださいと言ってるんです」
「僕がアホな不良ごときに負けるわけねーだろ」
「でもですね…」
「邪魔するぜ、時雨」
「……てめぇ、何しに来やがった」
「書類渡しに来ただけだろ。んな睨むなよ」
「他の役員にこさせりゃいいだろ！殺すぞ！」
「お前、風紀委員長が殺すとか言うなよ」
「…いつか強姦の冤罪かけてぜってー退学にしてやる…！」
「そりゃ怖いな。精々がんばれよ」
「首吊って待ってろクソ野郎」
（いろいろ危ういんですよ、あなたは…）
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