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少年陰陽師 短編
昌浩が風邪をひく話です 平安編 前編
なんだろう…身体が重たいような気がする…

昌浩は目をうっすら開けると…


「おい昌浩そろそろおきろ〜」
其処には物の怪(もっくん)が…

「………」
昌浩は、もっくんが上から退いても身体が重い気がしていた

「どうした昌浩?ボーとして」

もっくんは何時になっても動かない昌浩を観て異変に
気がついた

「昌浩お前…体調崩したんじゃないのか」

何時になっても返事が返ってこないので質問を投げかけると…


「…え、あ、大丈夫だよ」
昌浩は笑顔を作った

「そうには、見えないがな…顔も少し赤いぞ…」

昌浩をじーと見た


昌浩が物の怪の視線に耐え切れず部屋から出ようとすると…

「昌浩入っていいかしら?」

「え、あ、いいよ彰子!」

その声と同時に彰子が入ってきた

「お、おはよう彰子」

「おはよう昌浩、もっくん」

彰子は何時もながら笑顔を浮かべていた

「ねぇ昌浩時間はいいの?」

「あっ本当だありがとう彰子!すぐに着替えて行くよ」
昌浩は、彰子に言われて時間の事に気が付いた

「分かったわ先にいってるわね昌浩」
昌浩がそう言うと彰子は、朝餉の支度をし
に出ていった


「昌浩…本当に大丈夫なのか?今日は、休んだほうがいいんじゃないか?」

「大丈夫だって!もっくんは心配しょうだな!それに休んだら爺様に何か言われそうだし!」
無理に元気そうに笑った

昌浩は、着替えて扉を出ていこうとする瞬間突然目眩が
襲った

「昌浩!!」
もっくんの焦った声が聴こえた

「ッ…う」
そして後ろに倒れかけたが…

「無理するな昌浩」
倒れる寸前に勾陳が受け止めてくれた

「…ありがとうケホ勾陳」
少し微笑んで言った

「昌浩今日はやっぱり休め!」

「大丈夫だって!ほんと少し目眩がしただけだし…ね」
そう言い昌浩は、朝餉に向かった


「昌浩?何か顔色が悪いけど大丈夫なの?」
朝餉に向かうと彰子が心配そうに言っていきた

「うん大丈夫だよ彰子!」
そう無理やりに笑顔を作り体調に気付かれないよにした

昌浩は、朝餉は食欲がなく残していた

「…じゃあ行ってくるね彰子」
そう言って安心させるように微笑んだ

「いってらっしゃい昌浩…気を付けてね」
彰子もそれに応えるように、笑顔をで昌浩を送った



陰陽寮
昌浩は、陰陽寮に着く頃には酷くなっていた

「ッケホおはようございますケホ…敏次殿」

「あぁおはよう昌浩殿…どうしたのかね昌浩殿顔色が悪いようだが…」
敏次は、昌浩の体調が悪いそうだと言うことに気が付いた

「お!敏次の奴たまには、いい事言うじゃあねーか!」
物の怪が下で頷いていた

「いえ大丈夫です!このぐらい…あ、」
昌浩は、自分が体調が悪いことを認めてしまった

「…昌浩殿今日は、もう帰りたまえ頭には、私から言っておく」

「本当に大丈夫……ッ」
急な目眩が昌浩を襲った

「昌浩殿!……」
昌浩が倒れる前に急いで抱えた

「どうした敏次こんな所で…ッ」
成親は、昌浩の姿をみて青ざめた

「成親様それがですね昌浩殿が朝からどうも調子が悪そうだったので…」
敏次は、成親に理由を話した

「そうか…迷惑かけたな敏次それと頭の方に伝えてくれないか?」
そう言い昌浩をおぶった

「はい成親様」

「すまないな」

昌浩をおぶって安倍家に着き急いで昌浩を茵に寝かせた

「……ケホ…」
昌浩は、ゆっくり目を開けた

「昌浩大丈夫か?」

「兄上?どうして…ヶホ」
いきなりの成親の登場に驚いでいた

「…そんなことより敏次が心配していたぞ」
そう言うと成親は、昌浩の額に手をあてた

「………」

「結構熱いな」

「大丈夫ですよ兄上このぐらい…」
安心させるように笑った



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あきゅろす。
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