東方機神録
博麗神社2日目・朝
〜博麗神社 居間〜
「ん・・・・ふぅ・・・・」
目覚めると、まだ外は暗かった。だが、いつもこの位に起きているので問題は無い。
被っていた毛布を素粒子化して、胸ポケットに入っている薬莢の様な筒に素粒子化した毛布の元素を入れた。此で何時でも此の毛布が使えるという優れものだ。
外に出て、まだ朝日の登っていない空に大きく伸びをした。
「ふぅ・・・朝食は俺の役割だったな・・・・」
そろそろ日も登る、そう思い台所の方へ向かった。
〜博麗神社 霊夢の部屋〜
霊夢「・・・・んっ・・・・・んん・・・・?」
目を覚ますと、何故か自分の部屋で寝ていた。
霊夢「・・・・あれ?・・・・確か私・・・・」
萃香に強引に酒を飲まされ、そのまま・・・・・・・・・
霊夢「・・・・・思い出せない・・・・・・・・」
外はうっすらと明るくなっていた。
「アイツでも起こすか・・・」
そう思い、霊夢は響に貸してある部屋へと向かった。
霊夢「・・・・・・入るわよ。もう起きて・・・・・あれ?」
部屋に入ると其処には萃香が寝ていた。
霊夢「??何で?」
タンッ・・・タンッ・・・タンッ
そう軽快な音が聞こえてきた。其は台所の方からだった。
まさか、と思い台所に行ってみるとーーーーーーー
霊夢「あっ」
「お早う、霊夢。よく眠れたか?」
そう言いながら料理をしている響が居た。
お味噌汁を作りながら、同時に魚を焼いたり、米を炊いたりしている。しかも其の動作が様になっている。
「すまんが、萃香を起こして来てくれないか?」
霊夢「え、ええ。起こしてくる」
そう言って私は萃香を起こしに行った。萃香と一緒に居間に戻ると、既に朝食の支度は整っていた。
霊夢・萃香・響「「「いただきます」」」
そう言って朝食が始まった。
今朝の朝ごはんのおかずは焼き魚とお味噌汁だったが、何れもとても美味しかった。
お米はふっくらとしていて噛めば噛むほど美味しくなっていく、焼き魚も程よい塩味が効いていてご飯が進み、お味噌汁は具が沢山入っていて、其々の素材の味を上手く引き出していた。
霊夢「ねえ、これ全部台所に有った物よね?」
「ああ、何か使っては不味かった物でも有ったのか?」
お味噌汁を飲んでいた霊夢がそう聞いてきた。昨日、役割を決めた時に使って良い素材は聞いていたのだが何か使っては不味かった物でも有ったのだろうか?
霊夢「いや、全然悪く無いわ。でもこれ数日前に買ってきた物ばかりよ。どうして此処まで美味しくなるの?」
萃香「ホント、響の料理は美味しすぎるね〜お代わり頂戴〜」
萃香の茶碗にご飯をよそいながら霊夢の質問に答えた。
「数日前に買った物でも、ちょっとした工夫で素材の味を引き出せるんだ」
霊夢「へぇーそうなんだ」
霊夢は不思議な物でも見ているかのように、そう言った。
霊夢・萃香「「御馳走様でした」」
「お粗末様だ」
そう言って朝食は終わった。
萃香「いや〜朝ごはんまで貰っちゃってありがとね〜」
「ああ、別に良いさ」
萃香「また、数日中に宴会でも開くから良かったら来てね」
霊夢「って、どうせ此処で開くんでしょう?」
萃香「にゃはははは〜当たり〜」
霊夢が突っ込むと、萃香は手にした瓢箪の栓を開けて、中の酒を飲んだ。
霊夢「まぁ良いけど、日程はそっちに任せるわ」
萃香「はいよ〜それじゃあまたね〜」
そう言って萃香は霧になって消えた。
「・・・・・・それじゃあ、境内の掃除してくる」
霊夢「お願いね」
そう言って境内の掃除に向かった。
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