東方機神録
弾幕ごっこ
〜博麗神社 境内〜
「ちょっと待て、魔理沙。俺はまだ飛べないぞ」
魔理沙「・・・・気にしたら負けだぜ!」
そう言うといきなり弾幕を張ってきた。俺は其を紙一重でかわし、弾幕を張ろうとした。
「(!?弾幕が張れない!?)」
魔理沙「どうした?白銀。撃ってこないとお前の負けだぜ!」
「・・・・・くっ・・・・」
どうする?そう自問自答する。すると、
?「(ひびき)」
そう声が聞こえてきた。その呼び掛けに答えた。
「(!・・・・その声はゆいか!)」
ゆい「(うん!そうだよ。あのね、ひびき、あなたはこえににだしてだんまくごっこをする、っていわなきゃならないの)」
「(解った、ありがとう。ゆい)」
ゆい「(でも、いうときにだんまくのだんとうを、だんまくごっこようにへんこう、っていってね)」
「(ああ!)」
「(がんばってね、ひびき♪)」
そう言うと声は聞こえなくなった。
魔理沙「ボーッとしてる時じゃないぜ!」
魔理沙には声は聞こえていなかったらしい。
「(言ってみるしか無い!)」
「ッ!ーーーー弾幕宣言!弾頭変更!弾頭を弾幕ごっこ用に変更!」
そう言って手をかざすと、手から、弾丸状の大量の弾幕が拡散しながら出てきた。スピードもかなりある。
魔理沙「ッ!ーーーー多いって!いいぜ!ソッチがその気なら」
魔理沙は一枚のスペルカードを取り出した。
魔理沙「スターダストレヴァリエ!」
魔理沙の周囲から大量の弾幕が飛び出してきた。
「なら!構成『四式二十連装クラスター弾幕ミサイル』!!」
そう符をかざし宣言すると、二基のミサイルポットが現れ、右目が照準機に成っていた。
「(やっぱり、こうなるのか)いくぞ!全弾ロック、目標、魔理沙!!」
そう言うと照準機からのデータが全弾に転送された。俺は弾幕をかわしながら、その時を待った。そして魔理沙の弾幕が一瞬途切れた。其の一瞬で十分だった。
「Salvo!!」
二基のミサイルポットから弾幕を積んだミサイルが全弾発射された。
魔理沙「こんなの直ぐ落としてーーーーーーーーーなっ!!?」
そうとも知らず、ミサイルに向けて魔理沙が弾幕を放つと、ミサイルは一斉に弾け、魔理沙の前に隙間無く弾幕が張られた。
魔理沙「此れは・・・・無理だぜ!?」
そう言うと魔理沙は大量の弾幕に包み込まれた。
弾幕ごっこ一回目 勝者、白銀。
こうして、初めての弾幕ごっこは幕を閉じた。
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